インタビュー

QBでの挑戦が資金調達や事業成長に繋がった！起業家のQUINTBRIDGE活用法とは。｜WeAward受賞インタビュー #02

公開日：: 2024.6.26

株式会社ニュートラル長岡勇輝さん ×QBコミュニケーター宮永峻資

QUINTBRIDGE「WeAward2023」

”02_自分の思いをシェアしよう。個性が自然と発揮されるはず。” 部門で最優秀賞を受賞した、株式会社ニュートラル長岡勇輝さんにインタビュー！

長岡さんは、大阪の受託開発企業にてエンジニアとして従事。2021年に独立して仲間と共に株式会社ニュートラルを創業。ITエンジニアに特化した、社内メンバーを巻き込んで「広報」と「採用」をおこなうオールインワンツールである『Musubite』の開発と運営し、興味のある企業の社内エンジニアと気軽に話ができ、紹介採用が当たり前の世界を作るべく、日々挑戦されています。

QB共催イベントのQB登壇枠に手上げでピッチ登壇。当時まだプロダクトはなくアイデアと熱い気持ちでピッチ。それが審査員の目に留まり、そのご縁で資金調達が成立。その後、QUINTBRIDGEの場を最大限活用し、再びＱＢ連携パートナーからの資金調達も成立。QBでの出会い、スタートアップ起業家ならではの苦労、活用方法についてなど、赤裸々に語っていただきました。

WeAward2023とは

これまでQBでの共創活動に大きく貢献頂いた人・イベント・プロジェクト・サービスを対象に、施設理念「Self-as-We」を実現するための５箇条に沿って表彰を実施。QUINTBRIDGE2周年イベントで各部門の最優秀賞を発表しました。

【Self-as-Weを実現するための５箇条】
01：ワクワク・居心地のいい場所にしよう。きっとおもしろい人に出会える。
02：自分の思いをシェアしよう。個性が自然と発揮されるはず。
03：社会課題を持ち寄ろう。そこに問いと共感が生まれる。
04：ともに動き出そう。共創アイデアが形になっていく。
05：世の中に新たな価値を提案しよう。「わたしたち」で社会を前進させよう。

▶WeAward2023　ノミネート＆最優秀賞決定！
詳しくはこちら：【最優秀賞決定！】We Award 2023 | QUINTBRIDGE

｜思いを伝え、会員へのGiveの行動が自身の事業成長にも繋がる

長岡さん　　昨年1月から来させていただいていて、自身の事業拡大のための出会いを広げるために行動していたのですが、まさかこのような優秀賞をいただけるとは思ってもいませんでした。自身のための行動が、回り回ってQBの目的とも合致したというのは嬉しいですし、賞をいただいたことはサプライズ的な嬉しさがありました。

宮永さん　　『自分の思いをシェアしよう』といった部門ですが、ピッチイベントに手を挙げてみようだったり、『エンジニアの輪』という勉強会イベントも定期的に開催いただいたり、主体的に思いを伝えて行動いただいています。QBをどう活用しようかと考えてくださっていて、会員さんを巻き込む機会を作り、それが長岡さんの事業への貢献にもつながっているという観点で、最優秀賞に選ばせていただきました。

WeAward2023受賞式で02部門の最優秀賞に選ばれた長岡さん

｜集まれる場所、設備も揃っている、これは活用するしかない

長岡さん　　QBを知ったきっかけは、最初に出資いただいたVCであるMIRAISEさんが、「大阪で活動するならQUINTBRIDGEがおすすめだよ。」と教えてもらいました。ちょうど開業時で、メンバーともオフラインで集まりたいと話していて場所を探していました。こんな施設がまさかの無料で使えるということでフル活用させてもらっています。

それまでは、コロナ禍で基本はオンラインで会議をしていましたが、サービスの仕様について詰めたりには限界があり、対面でコミュニケーションをもっと取るべきだという危機感がありました。やだ会話してもよいワークスペースってなかなか無いんですよね。ここには、場所もそうですし、モニターやリモートブースなど設備も揃っているのでスタートアップにとってはありがたかったです。

私たちは、ITエンジニア向けのサービスを提供していますので、現役エンジニアからエンジニア志望の方まで学びと横のつながりを作るために、イベントを定期的に開催しています。このイベントも、元々別の場所で開催していたのですが、確か宮永さんに「QBでぜひやりましょうよ！」と言っていただき、勉強会を40名ほどでさせていただいています。

QBで開催する良さですが、圧倒的に設備が整っていますよね。モニターもそうですし、マイク、ホワイトボード、そしてなんといっても無料。また、集客についても会員さん向けに配信してくださるので、そこから知っていただく方もいて、参加者の層も広がりました。宮永さんもそうですし、スタッフの皆さんはとても話しやすく、イベント開催の相談も気軽にさせていただいています。

｜初挑戦のピッチ登壇イベントでの出会いが、資金調達に繋がる

起業家として、QBをどのように活用されていますか？

長岡さん　　まず個人としても、読んでいた書籍に関するイベントだったり、気になるイベントに学びのためによく参加しています。ここにはエンジニアの方たちも、エンジニアを採用したい企業の方も多くいます。そんな方と近い距離で交流ができ、「お互いに出会えてよかったね。」という人脈が広がっていけたらいいなとイベントに参加したり、自分たちでイベント開催※をしています。
※定期的に開催されている「エンジニアの輪」
【エンジニア・LT会&勉強会】エンジニアの輪 at 大阪 QUINTBRIDGE（第14回） | QUINTBRIDGE

長岡さん　　一番影響が大きく、印象にも残っているのは、QBでのピッチ登壇です。日本スタートアップ支援業界の岡さんのピッチイベントで、QB枠が設けられるとメールで案内があり、チャンスだと手を挙げました。実はピッチ自体、初めての挑戦で緊張でガチガチで何を話したか覚えていません（笑）

長岡さん　　その時審査員だったチャットワークの山本さんから、審査委員賞をいただいて、その流れで個別のコンサルを副賞でいただき、そこからお話をして出資に繋がりました。山本さんからも、「審査員賞あげたけど何言ってたかさっぱり分からなかった。個別に話してやっと分かりました。」とつっこまれました（笑）当時は、まだプロダクトがなくアイデアだけある状態で、ただエンジニアを応援したいという思いは強かったので、そこが伝わってチャンスをいただいたのかなと思います。

宮永さん　　長岡さんの熱い思いや主体性が結果に繋がった事例でしたね。会員さんと共催で開催するイベントの中には、QUINTBRIDGE会員の出番を用意してもらうことも多いです。その機会をチャンスと捉えて、一歩勇気を出して挑戦する会員さんが増え、共創活動の促進や事業成長に繋がることをスタッフとしても期待しています。

｜QBでの繋がりがきっかけで、QB連携パートナーVCからの出資が成立

長岡さん　　ちょうど次の出資先を探していた際に、QB会員同士ということで、ライトアップベンチャー中村さんと「一度QBの3階でお話しましょう。」と機会をいただき、最終的にリードで出資いただきチャレンジの幅が広がりました。本当にありがたいです。広告やクリエイティブに力を入れることができたり、今まで難しかったことにも挑戦できました。

事業的にはシードと呼ばれる段階で、まだまだ種みたいなところですね。なかなか自社のサービスを作ってドンとローンチは難しく、作ったものをお客さんの声やユーザーの声を聞いて修正しながら、どこに行けば大きくなるかを模索しつつ、投資家とも相談しつつ取り組んでいます。ＱＢで出会ったチャットワークスの山本さん、ライトアップベンチャーズの中村さんとのご縁はありがたいことに今も続いていて、壁打ちなど密に相談させてもらっています。

過去の関連イベント記事はこちら

QB３F入居企業が「投資×融資」でスタートアップを全力サポート！資金調達の具体的な支援内容とは！ | QUINTBRIDGE
URL:https://www.quintbridge.jp/about/library/detail/202404121101.html

｜ちょっとした勇気と行動が、良い結果に繋がる

長岡さん　　スタートアップは基本的に崖っぷちなんです。当時も、去年の10月までしか資金がない状態で、挑戦するしかなかった。ただ振り返ると、創業メンバーとの出会いとか、ピッチイベントでの出会いも、すべてはちょっとした勇気の行動から繋がっているなと。ちょっと怖いな、ビビるなというシーンってチャンスだと思うんです。みんなが行きにくいところでもあったりするので。挑戦すれば何かしらは残るかなと思うので、迷うくらいならやる！という気持ちでいます。実際それが成果につながる経験を一個でもすると、なるほどと思えるので経験を積むことが大事ですよね。それができる環境がQBにも、世の中にもあふれているので思いっきり使うのがいいと思います。

｜長岡さんが走り続ける理由は”世の中に自分が作ったものを残したい”

長岡さん　　起業してからつらかった事は、いっぱいありますが、一番はお金がなく家族に迷惑かけっぱなしなことですね。出資いただく直前なんて、5ヶ月くらい売り上げが0円で、家の貯金もいよいよ底をつく状態で。家賃が払えないから、親に頭を下げて100万円借りたりもしました。子供もいるのに大丈夫かなと思いながらやってましたね。あの時の精神状態は、すごくきつくて、眠れなかったですね。

でも、やっぱりやりたかった。「あれ、俺が作ったんだよね。」と言いたいというか（笑）皆さんの世界をこういう風に便利にしたんだという何かを残したい。1回きりの人生でこれをしたいなっていう思いと天秤にかけた時に、どうしても諦められない自分がいて、なんとか踏ん張って繋いできました。今出資いただいている資金も今年の11月につきそうなので、なんとかしないと。」とカウントダウンがずっと回ってる感じですが、家族の協力あってこそ頑張れています。

そういった不安と戦いつつ、この楽しい時間が終わらないでほしいっていう感覚なんです。メンバーとプロダクトについて考える時間が楽しくて、これやったら絶対おもろいし絶対バズるぞと、実現していく過程が面白いんですよね。

｜スタートアップにおすすめのQB活用方法とは

長岡さん　　繋がりを作りたいなら、1階でやっているコーヒーミートアップが気軽に参加できると思います。横のつながり系のイベントに出てみるのも面白いと思います。すごくオープンな雰囲気ですし、イベントも参加しやすいので、ぜひ現地に行ってみてほしいです。

宮永さん　　まずコミュニケーターと話してみてほしいです。お話することで、イベント開催できるかもしれませんし、個別のマッチングでお繋ぎして、ビジネスに広げるきっかけができるかもしれません。2階に、相談窓口も新たに設置しましたので、気軽にお声がけください！

｜今後QUINTBRIDGEでやりたいこと

長岡さん　　まだまだこの事業を頑張りたいですね。QUINTBRIDGEでは、起業に関する人たちとの出会いはもっと広げていきたいです。起業に興味ある方に私の体験談を語って、学びになるものが少しでもあるならぜひお話したいですし、起業していま頑張っているという方とは同じ痛みを共有したいです。人事担当者とかが参加者として来るようなイベントも、もしあったら参加してみたいですね。
また、出資などのフェーズの人たちともぜひ繋がりを作りたいですし、フェーズを問わずとも多様な方と出会えたらと思っています。

いかがでしたでしょうか。
長岡さんの勇気ある一歩が、自身の事業成長へとつながったお話を聞き、スタッフも途中目頭が熱くなりました。施設としてはもちろん、今日対談した宮永などQBコミュニケーターが皆さまの共創活動を全力で応援します。お気軽にお声がけください。

また、QUINTBRIDGEでは、ともに会員の皆さまの活動を応援する「QB連携パートナー」が在籍します。会員向けの支援メニューを可視化しましたので、ぜひこちらもご活用下さい。