
- プログラムレポート
マザーハウス山崎さんが語る、QUINTBRIDGEの歩き方 Vol1.事業家編 ~事業家目線の魅力とは~
- 公開日:
- 2024.6.13
年間400回以上のイベントを開催するQUINTBRIDGE。ゼミプログラムの「I Lab.」や学びのプログラム「We Lab.」、ピッチイベントにミートアップなど、共創を生むための機能をたくさんご用意しています。
一方で、
「どのイベントに参加したらよいか分からない。」
「会員になってみたものの、活用方法が分からない」
という会員の皆さまからのお声もたくさんお聞きします。
そこで!ゼミプログラム I Lab.で「思いを1億円の事業に!ゼミ」のメンターを務めていただいている、株式会社マザーハウス副社長/株式会社Warm Heart Cook Head代表の山崎大祐さんをゲストにお招きし、QUINTBRIDGEコミュニケーターの下川と事業家目線でどういった視点でイベントを選ぶべきか、またおすすめのイベント等について語っていただきました!
|山崎さんとQUINTBRIDGE
QUINTBRIDGEの立ち上げからゼミI Lab.でメンターを務めていただいている山崎さん。
「イノベーターって大変ですよね。」
実はQBのアドバイザーの依頼を2回断ったことがあると話す山崎さん。その背景には、大企業がこぞってオープンイノベーション施設を作るなか、その運営の難しさを見ていたからだと語ります。
「6年前に東京で起業家のためのゼミ『Warm Heart, Cool Head.』を立ち上げ、100時間勉強していくようなハードな内容で、熱い思いがある方が参加しています。東京は、結構なお金を払っていただいている。一方で、I Lab. は参加者無料。そういった違いもあり、QBでのゼミの開講の相談が来た際は、無料故に興味本意で応募して、熱量の低い方が集まってしまうのではと懸念していました。」
しかし、オープンしてみると会員の思い、熱量の高さに驚いたそう。ゼミも現在5期目を募集中と継続して人気なプログラムとなっており、ゼミ生同士で共創が生まれるなど、思いがあり、主体的な参加者が集まっています。多くの応募をいただき、チェックして選抜しているという背景もありますが、素晴らしいゼミ生が集まっていることに感動したと話します。
「正直、QBがこんなにうまくいくとは思わなかった。」と山崎さん。
下川は、「開業前から熱量が高い人が集まるように、しっかり考えて設計していました。思い描いていた通りになってよかったです。」とオープン時のことを振り返ります。
|QBはココがすごい!事業家目線で語る魅力
『QBのめちゃくちゃいいところ』と題して5つのおすすめポイントを紹介いただきました!
■ポイント01 広い!
・知り合いは多くいるのに、いい距離感でばれない。
・適度な繋がり×パーソナル感が気持ちいい。
・他のコワーキングだといろんな人に話しかけられたり、声をかけられて仕事が中断されることが嫌な時もあるが、ここではちょうどいい。
・誰かに会いたい際は入口に座り、今は喋りたくないという際は奥に座るなど、選べる。
・座面の高さも工夫している(目線など)。
■ポイント02 梅田が遠い!
・”わざわざ京橋のQBへ来る”=冷やかしがこない。
・休憩目的で来る人がいないので混みすぎない。
山崎さん曰く「ここが実は一番良いポイント」
■ポイント03 開放的イベントスペース!
・イベントを聞きながら仕事できる。
イベントが良ければ聞くし、自分に関係のないイベントなら仕事をする。事業家・経営者は忙しいので、ここも良いポイント。
・空間がシームレス。
「私が起業直後なら、QBをオフィスにして、イベントを聞いてよければ参加しますね。」と山崎さん。
■ポイント04 運営が本気!
・他の施設と比較して圧倒的に運営の方々が本気でやっている。
「普通は、時間とともにモチベーションが下がるものだが、運営がずっと熱量が高いことが素晴らしい!
また、テーブルの上にある『スタッフ紹介』にも注目いただき、サプライヤー視点を持って、主催者は一体何のために、これをしているのか常に考えてみてほしい。小さな変化をスルーしてしまう人が多いが、何かが変わったら、なぜそうしたのかを考えることが大切。」と事業家にとっても大切な視点を踏まえながらお話しいただきました。スタッフ紹介は、会員の皆さんに「コミュニケーターと繋がってほしい」という思いで全テーブルに貼っています!
■ポイント05 イベントがすごい!
・イベントのテーマ性が素晴らしい。
・事業家目線で、こういうイベントがあったらいいなと思うものがここにはある!
もともとゼミを通じて関わってきた山崎さんですが、ある時からQBに来る度にイベントがすごいと思い始めたと話します。
・自治体と繋がれるイベント
・VCと地銀と合わせて話が聞ける資金調達イベント
・企業側が共創先を募集するリバースピッチ
など、起業家や新規事業担当者が嬉しいイベントが盛りだくさん。イベント後にはネットワーキングタイムや交流会があることが多く、まずはとにかく参加してみてほしいとお話いただきました。
|参加必須!注目のイベントを紹介
イベントのテーマが面白く、タイトルもパッと目がいき、問いの抽象度がよく考えられていると、QBの最大の魅力として紹介いただきました!
そんな山崎さんが注目したイベントを、山崎さんや企画を担当したコミュニケーターのコメントとともに一部紹介します!
https://www.quintbridge.jp/event/detail/202403010635.html
「何もない状態で、すべてのものが不足しているのが被災地。多くのビジネスの機会があり、さまざまなイノベーションが生まれています。広島・長崎を短期間で復興させた日本人の力には、世界が興味をもっています。被災地は事業家を求めています。」
中堅・中小企業との新事業創出に向けた【新事業共創マッチング」
https://www.quintbridge.jp/event/detail/202401190937.html
「リバースピッチも魅力的。中小企業は大企業とは違って、経営も人のリソースも余っていないことが多く、こういう場になかなか来ない。ただ、こういった企業は動きが早いので共創がスピーディに生まれやすい。ベンチャーがブーストをかける際に、どういうパートナーと組むかは大事だと思います。」
製造企業リバースピッチ大会(テーマギャザリングVol.11)
https://www.quintbridge.jp/event/detail/202401101831.html
「こんな大企業が肩を並べて登壇するのはかなり珍しい。QUINTBRIDGEのコンセプトに共感したからこそ実現したイベントなのではないか。」
イベントを担当したNTT西日本 イノベーション戦略室 宮永は、「QUINTBRIDGEらしさ=見たことない景色がみたいと思い開催に至りました。競合でもある4社ですが、登壇社同士の共創がうまれたのも素晴らしかったです。」と振り返りました。
|オープンイノベーション施設の成功の背景
また、対談の中で、QBがオープンイノベーションの成功事例として紹介される理由についてもお話しました。
下川さん : QBは、「NTT西日本のために作らない。社会のために作るんだ。」という確固たるポリシーが、設計時からありました。
山崎さん : 本社の1階にあると、本社の目先の利益に引っ張られることが多いと思いますが、QBはそうではないですよね。どういう工夫をしているんですか。
下川さん : QUINTBRIDGEには、外部のビジネスパーソンと触れることで社員を成長させるという人材研修の目的があります。大企業が持つ大きな人材育成予算を使った新しいコンセプトの人材育成になっています。
とはいえ、「社員育成のため」だけでなく、「事業開発」も打ち出しています。
山崎さん : しっかりと事前に戦略が作られていたことにも驚きました。「NTT西日本のためではなく、社会のため」という目的のオリジナリティがありますよね。
下川さん : はい。「ウェウビーイングが実感できる社会を実現する」という目的からぶれないように運営しています。
山崎さん : そうは言っても、ぶれている企業は多いので実行できているのがすごいです。審査をしっかりされているのも、素晴らしい。「会員のためにならない」ということは容赦なくはじいているのも印象的です。
下川さん : 無料と決めたのも、目的のためには、お金をもらうべきでないと判断したからでした。その理由を社内向けに説得するために、何をしているのか、価値を経営陣に伝えるメンバーがチームにいます。だから成り立っている。お金じゃないリターンを説明できているのも、軸がぶれずに運営できている大きな要因です。
山崎さん : シンプルだけどイノベーションですよね。
NewsPicks:【なぜ】大阪のオープンイノベーション施設に、全国から人が集まるワケ(インタビュイー:及部・下川)
|さいごに
皆さんは、QUINTBRIDGEのスタッフ、イベント、ゼミ、場所、人を最大限に活用できていますか。
QUINTBRIDGEでのイベント開催は、コミュニケーターと相談しながら進めるため、初のイベント開催に挑戦しやすいことも特徴です。
ニーズを汲み取るために、イベントを開き、ニーズを具体的にして、対応して、それを繰り返す。そんな、ビジネスをつくるためのリソースが揃っています。
さらに、QB2階に『コミュニケーター相談窓口』を開設しました!
「イベントを開催してみたい。」
「どんなイベントがおすすめ?」
など気になることは気軽にスタッフまでお声がけください!
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