
- イベントレポート
【資金調達】前代未聞!?地銀系VCが起業家へプレゼン!リバースピッチ&交流会を開催しました
- 公開日:
- 2024.5.24
|スタートアップも、中小企業の皆さん必見!地方銀行系ベンチャーキャピタルの可能性について
今回イベントにご登壇いただいたのは、QUINTBRIDGE会員の地方銀行系ベンチャーキャピタル
『池田泉州キャピタル株式会社』
『京都キャピタルパートナーズ株式会社』
『南都キャピタルパートナーズ株式会社』
関西を代表する3社です。
地方銀行がなぜVC活動を行うのか?
その目的や狙いについて語る、おそらく史上初のリバースピッチ&交流会!
・資金調達の方法について学びたい
・投資家やVCからの投資を考えていないが、新しいファイナンスの方向性を見出したい
・投資や融資を受ける上でのメリット、デメリットを知っておきたい
そんな起業家の皆さん必見のイベントの様子をレポートします!
リバースピッチとは
スタートアップ企業がスポンサーとなりうる企業へ、事業アイデアを提案する従来のピッチとは逆に、スポンサー側が課題などを提案し、スタートアップ企業からソリューション提案を募る形のピッチ。
今回は、地方銀行系ベンチャーキャピタルから、スタートアップ起業家の皆さんへ、地方銀行の課題やVC活動の目的、狙いをプレゼンします。
|地銀系VCからのリバースピッチ開始!

池田泉州キャピタル株式会社 投資部長 森祐也 様
▶リバースピッチ1|池田泉州キャピタル株式会社 投資部長 森祐也 様
「地域の産業振興・活性化・イノベーション創出により、社会課題を解決することで、地域のプラットフォーマーとして、地元エリアにとって不可欠な金融グループを目指す」をビジョンにかかげ、地域共創に取り組む池田泉州ホールディングス。
イノベーション創出事業として、ビジネスアイデアや研究開発プランを助成する『ニュービジネス/イノベーション研究開発助成金』や産官学支援機関のナレッジを提供する『イノベーション推進協議会』、大阪・関西を中心とする連携機関と組成したスタートアップ向け投資ファンド『イノベーションファンド25』など、独自のスタートアップ・中小企業支援プログラムを推進しています。
2025年の大阪・関西万博では大阪ヘルスケアパビリオンの「展示・出展ゾーン」への参画も認定されています。出展企業には、効果的に魅力を発信できるようにサポートしていきます。これは、地域経済に新しい価値を生み出すチャレンジを応援する取り組みです。

「池田泉州HDグループはファイナンスだけではありません。独自の企業支援プログラムを揃えています。一緒に地域共創しましょう!」と森さんからピッチいただきました。
|イベント終了後の森さんからのコメント
「地元エリアにとって不可欠な金融グループになれるように、様々なアプローチで企業支援活動を進めています。しかし、日々の活動を十分に情報発信できていないという課題を感じていました。このリバースピッチは我々の取り組みを知っていただくプロモーションの良い機会になりましたので、とても有意義だったと感じています。また、交流会では想定以上に多くのスタートアップの方と名刺交換させていただけたことに驚いています。これは、QUINTBRIDGEのコミュニティがいかに活発であるかということを表していると思います。」

京都キャピタルパートナーズ株式会社 ベンチャー投資部 部長代理 村田義樹 氏
▶リバースピッチ2|京都キャピタルパートナーズ株式会社 ベンチャー投資部 部長代理 村田義樹 氏
起業家に対し、資本政策・資金調達等の計画立案をはじめ株式公開に至るまでを支援している京都キャピタルパートナーズ。
・京都銀行の営業エリア内に本社を置き、独自性や新規性のある技術やビジネスモデルで社会課題の解決に資する事業
・日本国内に本社を置くミドル・レイターステージ企業で、京都銀行取引先企業のDX化やSDGsの実現、経営課題の改善に資する事業
上記を行っていることを条件に、製造業・IT・小売・サービス・バイオ・環境エネルギーなど幅広い領域の企業へ、地域に根差したVC活動を行います。
京銀スタートアップ紹介サービス『LiNK∞S』など。京都フィナンシャルグループが有する企業ネットワークを活用し、オープンイノベーションマッチングを個別に実施。また、東京証券取引所との共催で、京阪神の研究開発系・技術系スタートアップ企業と全国の上場企業経営者・新規事業担当者との出会いの場の提供、また起業家が起業家を育てる『KYOTO INNOVATION BASE』の実施、さらには学生起業家の支援活動など京都エリアの産業の活性化を推進しています。

投資事業・コンサルティング・ビジネスマッチング・起業家育成など幅広い観点から京都地域を盛りあげている京都キャピタルパートナーズ。現地参加者のスタートアップ起業家からも質問が飛び交います。
|イベント終了後の村田さんからのコメント
「我々がめざすのは地域企業とともに、京都の、そして関西のこれからの50年の未来をともに作っていくことです。地域経済を彼らとともに盛り上げていきたい。そういった思いでVC活動や起業家支援活動を行っています。
今回のイベント開催の背景としては、単純に「地銀系VCってどんなことしてるの?」と疑問に持っている方も多くいらっしゃるので、我々の活動内容を知っていただく機会になればと思ったのがきっかけです。銀行と関わることのハードルが高いと感じるという声が多いので、「そんなことないよ!こういうプログラムや支援もあるよ!」とお伝えしたかったという思いがありました。リバースピッチを行うのは初めてでしたが、参加者の偏りがなく、さまざまな業界・立場の方に参加いただき、多様な企業の皆様と出会えました。とても刺激になりましたし、今後ともに共創いただけるような方と交流できたのが嬉しかったですね。」

南都キャピタルパートナーズ株式会社 キャピタリスト 大東伸行 氏
▶リバースピッチ3|南都キャピタルパートナーズ株式会社 キャピタリスト 大東伸行 氏
「なぜ、ナラ?」
そんなテーマでピッチをスタートしたのは、奈良県奈良市に本社を構える南都キャピタルパートナーズ。地域活性化に向けて、
・観光事業
・事業創出
・生産性向上
の3つのテーマを掲げ、グループ一体となり、課題解決に向けた活動・支援を行っています。
「投資を通じてナラに新しい価値を」をミッションに掲げ、単にお金を張る投資ではなく、事業を見極め、リターンを最大化するための助言・協業創出などさまざまな観点から企業を支えます。「現在は、全国のスタートアップに出資し、投資対象はすべてのステージ&あらゆる領域。奈良に関係する経営者は特に歓迎。」と語る大東さん。では、なぜ奈良なのか。

奈良は関西の他県と比較し、人も会社も少なく、訪日外国人も350万人と全国5位とポテンシャルは感じるものの、全国2位の大阪や4位の京都に比べると少ない現状があります。では奈良で起業は向いていないのかと言われるとそうではありません。自治体がスタートアップ支援に力を入れ始めており、奈良県庁、奈良市などさまざまな団体が支援活動をスタートさせています。南都銀行グループもそのひとつです。アクセラプログラム『<ナント>サクセスロード』で地域課題解決ビジネスを支援するなど起業家の創出・サポートを推進しています。また、南都銀行グループは地域の課題をデザインマップで見える化・整理して開示し、地域課題に取り組むスタートアップを支援しています。
✓地域の課題が整理されている
✓地域課題を解決するビジネスへの手厚い支援が期待できる
✓今なら支援したくてたまらない支援者が多い
そんな奈良で、事業を始めてみませんか。そんな熱いピッチを行っていただきました!
|イベント終了後の大東さんからのコメント
「VC活動について発信を行っていますが、まだまだ知らない・気軽に相談し辛いと感じている方も多くいます。今回の登壇で、我々の思いや奈良の現状や課題を知っていただき、起業家の皆さんとつながりを持てたらと参加させていただきました。交流会でも、地域課題に取り組まれている方、これから取り組みたいと思っている方、スタートアップ企業などさまざまな方との出会いがありました。
奈良で事業を始めるメリットは、今なら支援を求める人に支援を手厚くできるところです。スタートアップ1社あたりの支援者数を比較すると、大阪・京都よりも手厚いことが期待できます。我々も、グループ全体のアセットを活用し、スタートアップに必要な『チエ・ヒト・エクイティ』をトータルでサポートさせていただきますので、ぜひご気軽に相談していただければと思います!」


|つながりが生まれる交流会の様子
交流会では、各登壇者との名刺交換に行列ができるほど!登壇された地方銀行の皆様だけでなく、多種多様な業界・スタートアップ企業が参加する機会に、参加者同士での交流も活発に行われていました。
スタートアップの方、事業拡大をめざされている方、融資や投資をはじめ経営課題がある方はぜひコミュニケーターにご相談いただければと思います!
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