芝山隆史さん
三重大学大学院地域イノベーション学研究科博士後期課程在学 (本年3月末に、NTTビジネスソリューションズ 三重ビジネス営業部事業推進担当から尾鷲市の地域おこし協力隊に転進) 地域資源を活用した人的資本の最大化を研究する社会人大学院生&キャリアコンサルタント(64才)
QUINTBRIDGEには、多様なコミュニティーが存在し、会員同士の繋がりから共創活動が生まれています。そんなコミュニティー活動を加速させるべく、『認定コミュニティー』制度がスタートしました!
認定コミュニティーについて:https://www.quintbridge.jp/qbcommunity/
今回は、5つの認定コミュニティーのリーダーと、また活動を支えるコミュニケーターにインタビューし、それぞれの活動やビジョン、そして「会員の皆さんがどのように関われるのか」を伺いました。ぜひ共感するコミュニティーへ参加し、新たな可能性を広げてみませんか。
芝山隆史さん
三重大学大学院地域イノベーション学研究科博士後期課程在学 (本年3月末に、NTTビジネスソリューションズ 三重ビジネス営業部事業推進担当から尾鷲市の地域おこし協力隊に転進) 地域資源を活用した人的資本の最大化を研究する社会人大学院生&キャリアコンサルタント(64才)
私たちのコミュニティーは、「Beyond The Border Ourselves@(それぞれの場所で、越境の価値を見つけましょう)」というキャッチフレーズのもとで活動しています。認定されたことで、この活動をより広く公開し、そしてイノベーションが起きるような取り組みが進むことを期待しています。私はキャリアカウンセラーでもあるので、企業の従業員がキャリアオーナーシップを持ち、モチベーションを高められるような仕組みを作りたいと考えています。
例えば、ウェルビーイングやパーパスドリブンな考え方を取り入れ、自分の個性を活かしながら元気に働ける環境を整えることが重要です。そのために、人事担当者やキャリアコンサルタント、地域の関係者、行政など、さまざまな立場の方々と協力し、各組織が抱える課題解決に向けた方法を模索していきたいですね。
ソーシャルエンゲージメントは、特定の地域に限定されるものではありません。ボランティア活動でも、異業種交流でも構いません。重要なのは、個人が新たな経験を通じて成長し、それを会社や地域にも還元できるようにすること。そのためのプログラムを共に作り、企業・地域・個人それぞれに価値をもたらしたいと考えています。
企業の人事担当者や育成研修を担当している方、またキャリア自律に関心のある方と、特に関わっていきたいです。キャリア自律が高まれば、働く意欲やモチベーションの向上につながります。
また、地域や受け入れ組織の方々も重要な役割を担っています。企業側の課題は、地域からは見えにくいものですが、対話を通じて相互理解を深めることで、企業と地域の双方にメリットを生み出せると考えています。
まずは「ソーシャルエンゲージメントとは何か」を理解するための勉強会を開催したいです。その後、イベントやワークショップを実施し、志を同じくする人々を集めていきます。
これまでワーケーションにも取り組んできましたが、多くの企業では福利厚生の一環として捉えられがちです。しかし、私はそれだけでなく「日常から一歩離れて、自分を俯瞰して見つめ直す」ことの重要性を伝えたいと考えています。
このプロセスを通じて、自分の仕事の在り方や、会社の存在意義を考え、より充実した働き方を実現することができるはずです。個人・企業・地域が共に成長し、より良い社会をつくるための取り組みを進めていきたいと思います。
和田幸也さん
株式会社ブルーチーズ代表 広告制作・映像制作_企画・演出
私たちのコミュニティーは、広告制作に関わるメンバーが集まり、情報共有の場として始まりました。しかし、SNSや動画プラットフォームが主流となる中、従来の広告手法では届かない層が増えてきました。
そこで、「広告の枠を超え、社会に貢献できる活動ができないか」と考えるようになり、近年は、自治体との連携機会が広がっています。例えば、長野県信州の地域おこし支援など、広告のノウハウを活かした社会課題解決に取り組んできました。
今回の認定により、QUINTBRIDGEを活用し、異業種の方々とつながることで新たなプロジェクトを生み出せることを期待しています。
広告や映像制作の枠を超え、自治体との連携を深めながら、より実践的な活動を進めていきたいです。
今後の活動としては、現在メンバーは5〜6人ほどいますが、定期的にQUINTBRIDGEを活用していきたいと思っています。QUINTBRIDGEを「作業をする場として使う」のではなく、イベントに参加したり、自治体や会員の皆さんと接点を持ちながら、社会課題の解決につながる取り組みを行っていきたいです。
もちろん、さまざまな方と関われたらと思いますが、特に興味があるのは教育分野です。私自身、専門学校などで講師を務めた経験があり、現在も教育に携わっています。
若い世代とも積極的に関わり、お互いに学びの機会を提供し合いながら、未来のクリエイターを育てる活動にも力を入れたいです。教育に関心のある方や、学生、教員の方々と一緒に何か取り組めたら面白いと考えています。
私自身、制作スタッフの交流会を15年ほど開催しています。例えば、私たちが企画するイベントに参加してもらい、実際に社会課題を一緒に考える機会を作ったり、インターンとして学生を受け入れたり、仕事以外の場でも社会貢献につながるような活動を展開していければと思っています。
まずは、QUINTBRIDGEを活用したイベントをもっと活発にしていきたいですね。ただの交流会ではなかなか人が集まりにくいので、きっかけとなるような何かしらの「理由」が必要だと感じています。そのあたりも含めて、一緒にアイデアを出し合いながら盛り上げていきたいです。この場所を活用して価値ある活動を生み出していきたいです。
木戸悠人さん
Next Create Partners 代表/一般社団法人いのちのためのデザイン研究所 理事
コミュニティーを作るきっかけはQUINTBRIDGEの山崎ゼミです。山崎ゼミは、1億円の事業プランを目指して、自身の事業や組織の新規事業を本気で磨き上げる期間限定のプログラムで、修了後には有志による集まりや交流会などが行われていましたが、夜間の開催が多く、参加が難しい方もいました。その経験から、もっと長期的に、そして柔軟に参加できる継続的なつながりの場が必要だと感じるようになりました。
また、ゼミの卒業生や、同じように「思いを事業にしたい」と考えている方々が、継続的に支え合いながらチャレンジを進められる環境をつくりたいと考えています。
今回、認定を受けたことで、より多くの「思いを事業に」したい起業家とつながる機会が広がり、参加者同士の事業成長を加速させるための環境整備ができると期待しています。
今後の活動としては、事業相談の場(壁打ち会)・経験談の共有・講義やワークショップなどをしていく予定です。認定をきっかけに、より実践的で有益な場を提供できるように取り組んでいこうと考えています。
前提として、「事業をやりたい」という思いがある方にぜひ参加していただきたいと考えています。事業のフェーズや山崎ゼミとの関係性は問いません。
・これから事業を始めたい人
・すでに事業のアイデアが決まっている人
・事業を走らせているが、悩みを抱えている人
どのステージでも歓迎です!特に「能動的に学び、行動できる人」に向いていると思います。
また、現地参加が難しい方もいると思うので、オンラインとオフラインのハイブリッド形式での運営も検討しています。
年に数回はQUINTBRIDGEを活用したイベントを開催し、メンバー同士で企画を作り上げる場も提供したいです。「イベントをやってみたいけれど、やり方が分からない」といった方のサポートもできる場にしたいですね。
堅苦しいコミュニティーではなく、さまざまなフェーズの人が集まる場なので、気軽に参加してもらえたらと思います。まずは一度、話を聞きに来てもらえたら嬉しいです!
西野英男さん
山鹿モデル展開プロジェクト実行委員 会長(リーダー)
私たちは、ガチ事業開発ゼミをきっかけに、Nintendo Switchを活用した小学6年生向けのプログラミング学習プロジェクト「山鹿モデル」の事業化をめざすメンバーが集まり、「山鹿モデルを全国に広げていく」というミッションのもと、切磋琢磨しながら活動しています。
認定されたことにより、ゼミの垣根を越えて新たな仲間が加わることで、新しいリソースやアイデアが生まれ、どんな化学反応が起こるのかが楽しみです。個々のスキルや経験が加わることで、より多様な展開ができるのではないかと期待しています。
現在、すでに決まっている予定としては、山鹿市(熊本県)で、サマーキャンプイベントやNintendo Switchで作ったプログラミング作品をプロジェクションマッピングで投影するイベントです。子どもたちが作った作品が校舎に映し出されるという内容で、おそらく世界初の試みではないかと。
もともと地域で開催されるイベントに参加する形で進めており、活動の認知拡大にもつながると期待しています。開催はサマーキャンプは8月・プロジェクションマッピングは11月を予定しています。興味のある方はぜひご参加いただけると嬉しいです。
子どもたちの成長や、IT人材の育成、さらには地方創生に関心のある方にぜひ参加していただきたいですね。スキルやリソースは、特に「これが必要」というものはなく、子どもが好きな方、地域のために何かできる方、相手のことを思いやりながら行動できる方であれば大歓迎です。スキルや経験がなくても、「子どもたちのために何かしたい」という気持ちがあれば、十分に活躍できる場があります。
参加いただいた後は、すでに動き出しているプロジェクトなので、まずは現状把握と情報共有からスタートします。その後、イベント開催が決まっているので、企画やアイデア出し、ブレインストーミングを行いながら、具体的なアクションに移していきます。
このコミュニティーは、単なる情報共有の場ではなく、一緒に事業を推進する仲間が集まる場です。もちろん、「どんな活動をしているのか知りたい」「まずは様子を見てみたい」という方も大歓迎ですが、ビジネス的な要素が強いので、積極的に関わっていただけると嬉しいです。
私たちは「来るもの拒まず」のスタンスなので、少しでも興味があれば、ぜひ気軽に参加していただければと思います。
大谷諒馬さん
株式会社古殿研究所 共同創業者。始動9期アルムナイ。近畿大学発スタートアップである、株式会社古殿研究所を共同創業。
始動関西アルムナイコミュニティーは、経済産業省のアクセラレータープログラム「始動」プログラム修了者と関連イノベーターが集う関西拠点のコミュニティーです。これまでもFacebookグループを通じた交流はあり、昨年もQUINTBRIDGEで、始動のアクセラレータープログラムの最終ピッチ前に、VCを招いて模擬ピッチのフィードバック会を開催しました。これまでは個別のイベントを行う形でしたが、認定コミュニティーとなることで、より継続的な支援や意見交換がしやすくなると考えています。
活動も、一般的な勉強会ではなく、実際の事業計画やピッチ資料をVCと一緒に添削するような、より実践的で深い内容にしたいと考えています。
現在、VCの方々と協力し、コミュニティーメンバー向けの壁打ち会を企画していたり、法律相談会も予定しています。TMI総合法律事務所のような専門家を招き、起業初期に知っておくべき基礎知識を共有する場を作っていきたいです。
前提として、私の運営するコミュニティーは、経済産業省のプログラム「始動」を起点にしています。一方で、先ほどの木戸さんのコミュニティーは「山崎ゼミ」を中心にしており、掛け持ちしている人も多かったりします。
本コミュニティーでは、情報を得たいだけの人よりも、「自分はこんなことをしたい」「この課題を解決しなければならない」といった強い意志を持つ人に参加してほしいです。
例えば、「起業のための勉強をしたい」という人よりも、「今すぐ解決すべき社会課題がある」という人に向いているのかなと思います。また、他のメンバーの困りごとを解決する意識を持っている人も歓迎です。
メンバーには会社員や主婦など、さまざまなバックグラウンドの人がいますが、共通しているのは「何かを始めている」ことです。皆さん熱意があり、助け合いの精神も強いですね。
月1回のペースで何らかのイベントを開催する予定ですので、我こそはという方はぜひ一緒に活動しましょう!
赤坂さん: コミュニティーの設立の背景には、活動している方々がグループで一緒に活動したり、壁打ちをし合うことで共創活動を加速させたいという思いがあります。
We Lab. では約200人が集まり、会員同士が教え合い学ぶという形で進めてきましたが、人と人の関係性がなかなか定着できず、まだまだそこに伸びしろがあるのではと思いました。そこで、より強固な基盤を作り、今後はコミュニケーターとしてより効果的なフォローができる状況を整えたいと思っています。
宮永さん: 共創を促進するためには、熱量の高いコミュニティーが必要だと思っています。しかし、いきなり高い熱量を持ったコミュニティーを作るのは難しいので、最初はゆるいコミュニティーから始めるべきだという方針で、I Lab.(ゼミ)を立ち上げました。そこで共創事例が生まれることもありましたが、「継続性に課題があった」という背景もありますね。
今回、認定コミュニティーという形をとることで、会員の皆さんにより明確な役割を感じていただき、私たちも活動を促進していくためのサポートをできればと思っています。
稲垣さん: 認定コミュニティーにおけるメリットはたくさんありますが、まずは認定されたコミュニティーには、QUINTBRIDGEの施設やリソースを優先的に利用できる特権があります。例えば、会議室やミーティングの場を他の会員よりもスムーズに、または自由に予約できる点がメリットかなと思います。このようなインフラを活用することで、コミュニティー内での活動や交流がより円滑になれば幸いです。
また、認定コミュニティーはQUINTBRIDGEのウェブサイトやロッカーなどで紹介され、自分たちの活動を広く発信するチャンスが得られることも大きな利点です。これによって、他の会員や、外部の方々に自分たちのコミュニティを知ってもらう機会が増え、新たな参加者や協力者に出会うチャンスを増やすことができます。
赤坂さん: 認定コミュニティに参加いただくことで、共創の種が生まれ、またコミュニティー自体の活動が加速していくことで、共創が育つ。そのような循環が生まれたらと思っています。認定されることで活動が注目され、他のコミュニティーとの交流や共創を通じて、新たなアイデアやインスピレーションを得る機会の創出に繋げていきたいです!
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