熊本・山鹿市長へ”ガチ”プレゼン!【I Lab.】エンタメ×地域創生「ガチ事業開発ゼミ」
  • プログラムレポート

熊本・山鹿市長へ”ガチ”プレゼン!【I Lab.】エンタメ×地域創生「ガチ事業開発ゼミ」

公開日:
2024.2.3

「エンタメ×地域創生〜ガチ事業開発ゼミ」の第4回の様子をレポート!

QUINTBRIDGEの学びのプログラム「I Lab.」は、ゼミ形式で優れた起業家のもと自身のビジネスを創造し、研ぎ澄ますメンタリングプログラムとして会員の皆様のビジネスアイデアの種を芽吹かせたり、スタートされている事業を磨き上げるなどを目的としたQUINTBRIDGEが提供する本気のプログラムです。

|エンタメ×地域創生「ガチ事業開発ゼミ」(中島ゼミ)とは

西日本電信電話株式会社ソーシャルプロデューサーであり、福岡eスポーツ協会 会長を務める中島  賢一が、実際にプロデュースしている「エンタメの力で地方創生をめざす事業」をゼミ生とともに本気(ガチ)で事業開発をめざす通称「ガチゼミ」。

今回のゼミ生は、大企業の若手社員からマネージャー、様々な分野の起業家、イラストレーター、高校生など地方創生やエンターテイメントに関心のある超多様なQUINTBRIDGE会員が集まりました!

|”ガチゼミ”内容

※「山鹿モデル」とは、小学生が任天堂Switchとそのソフト「ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング」を使い、山鹿市に関するゲームを作り地元愛を育てながらプログラミング学習、自主的にプロジェクトを進める力、ICT人材の育成をめざす一連のプログラムのこと。
詳しくは下記記事をご覧ください。
URL:https://miraiz.ntt-west.co.jp/19.html

熊本県山鹿市の小学校で実際に取り組んでいるプログラミング教育、通称「山鹿モデル※」を皮切りに、山鹿市をe-sportsの街として発展していくためには、どう進めていくかをゼミ生が考え、なんと、山鹿市長へ直接提案するというもの。3チームに分かれて、それぞれ提案書を作成・プレゼン。山鹿市の方に採択いただき、最終的にはゼミ生全体で採択アイデアをブラッシュアップし、実際に山鹿市でトライしていく本気(ガチ)のゼミです。

 ゼミ生の中には、事業家もいれば事業開発が未経験の人までさまざま。「所属もスキルセットも異なるチームで意見をまとめるのは大変だったが、会社では出会えない発想や考えに出会うことができ、仲間としての絆ができた。」とゼミ生は語ります。

今回は、QUINTBRIDGEで実施した第4回目のゼミ(2023年11月30日)、熊本県山鹿市 早田市長と職員の皆さんへの”ガチ”プレゼンの内容と、プレゼンを聞いた後の山鹿市長とメンター中島のインタビューをお届けします。

 

|”ガチプレゼン”の内容

8月のゼミ開講時より3チームに分かれ、プレゼン準備をし、第4回のゼミ(2023年11月30日)で、熊本県山鹿市 早田市長と職員の皆さんにQUINTBRIDGEへ訪問いただき、”ガチ”プレゼンを行いました!

Aチームは、山鹿モデルを「小学6年生による地方創生」と定義。導入の際の課題である教員のリソース、マネタイズ、地域の方の巻き込み方、小学生へのサポートなど具体的な実施プランを元に提案を行いました。


Bチームは、DAO型の組織作りを元にした「Mother Ship YAMAGA」を提案。山鹿市との交流人口・関係人口を増やす施策の提案、関係者たちをクルーとして同じ船に乗るストーリー仕立ての提案を行いました。


Cチームは、「帰りたい 育てたい街 山鹿」をテーマに山鹿モデルを活用した地域活性化を提案。山鹿市の”自然”の魅力に着目し、山鹿市民と県外の人を巻き込むプログラミング大会や留学などの提案を行いました。

|山鹿市長 早田 順一氏 インタビュー「プレゼンを受けて」

ーゼミへの取り組みに参加した理由・背景

本市出身の中島賢一氏との出会いがきっかけで、eCityYAMAGAプロジェクトの取り組みをスタートさせました。その一環でゲーム機を活用したプログラミング教育を試行するうえでは、子ども達を巻き込むことへの不安もありましたが、実際には教育現場での反応も良く、今では本取り組みを通じて子ども達に良い変化が表れてくると期待しております。

本市教育の現状としては、学力・体力ともに熊本県の平均を上回っており、不登校も少ないというところはもともと強みでありますが、そこにこの新たなプログラミング学習のプロジェクトを導入したのは今の時代に即した教育のあり方だという思いからです。

本プロジェクトを通じて自分が暮らすふるさとの地域や文化を学ぶことで郷土愛を育み、たとえ進学や就職で山鹿を転出したとしても将来帰ってきてくれること、または、帰ってこれなくても「山鹿のために何かしたい」と応援してくれる人が増えることを期待し市内全校に導入を図るため参加させていただきました。

ーSwitchを使ったプログラミング学習の導入の課題

市内全校にSwitchを用意するとなるとそれなりに費用がかかります。導入を行政の予算で行う場合は、財源の問題や市民や議会の理解を得られるかという課題があります。そこを民間企業等の活力も導入していくことで、資金面の課題もクリアされ現実味を帯びてくるのではと思います。



ーゼミ生のプレゼンを聞いた感想

教育現場の負担を軽減するために、大学生等の力を借りるというアイデアは「なるほど」と思いながら聞いていました。3チーム全ての提案を取り入れたいと思うほど素晴らしい内容でした。どこか一つのチームに絞るとしても、他のチームの良いところも取り入れて、ベストな形になっていけば全国でも注目されるような取り組みになると思います。


ー採択するチームやガチゼミのゼミ生に期待していること

皆さんの山鹿に対する熱心な勉強や興味関心には本当に驚かされました。このご縁を大切にするとともに、皆さんにはこれからも末永く山鹿に関わっていただけるとありがたいです。

|次回、いよいよ結果発表!

次回のレポートでは、提案内容をより解像度高くするため熊本県 山鹿市へゼミ生が訪問しました。歌舞伎公演なども行われる歴史ある八千代座という最高の舞台での結果発表の内容をお届けします。ぜひお楽しみに。

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