【海外スタートアップピッチ大会】Global Startup Pitch Session〜NTT West × Plug and Play Japan〜を実施しました!
- プログラムレポート
2024.9.20
We Lab. は会員みずから、教えあい・学びあうことで共創へ繋がる講座やワークショップなどを行う超多様性・超上昇コミュニティです!
2023年度、最後のWe Lab. である今回は、
・シリコンバレー発 めちゃくちゃ速いプロトタイピング
・ソーシャルグッドを社会実装しよう
・大交流会&振返り
と1年を締めくくる充実の内容です!
第6回と会員同士の交流も深まってきている様子。
そんなWe Lab.の様子をレポートします!
15:00~15:10 UP↑UP↑Program 説明
15:10~16:40 シリコンバレー発 めちゃくちゃ速いプロトタイピング
17:00~18:20 ソーシャルグッドを社会実装しよう
18:30~20:00 大交流会&振返り
1コマ目は、HAPPY PROJECT LLC 川向 正明氏にご登壇いただきました。過去最多の参加者と注目の1コマ目。
ゼミプログラム「I Lab.」でメンターを務める株式会社マザーハウス 代表取締役副社長 山崎氏も自身のゼミ生へ、「事業開発のためになる。参加した方がいい。」と推薦しました。
HAPPY PROJECT LLC 川向 正明氏
普段よりQUINTBRIDGEのイベントに積極的にご参加いただいている川向さん。
アメリカのリベラルアーツ大学を卒業し、経営学修士(MBA)を取得。
その後、アメリカで会計学准講師、大手会計事務所、シリコンバレーの指紋認証ベンチャー勤務など12年の間、アメリカで過ごしました。2003年の帰国後、コーポレートブランディング会社を創業。現在はリベラルアーツ実践家として活動しています。
「シリコンバレー発のデザイン思考は、めちゃくちゃ速い!どのくらい早いかというと、プロトタイプを1日で作ります。今日は皆さんにもその”スピード感”を体験いただきます!」
と、川向さんの軽快なトークで会場が温まるのを感じます!
頭で考えるスピード、つまり思考の速度で手も動かす。とりあえず形にすることが大事です。圧倒的なシリコンバレーのスピード感を実践するコツは、「ちゃんとしたものを作ろうとしないこと。図工するような感覚で手をどんどん動かしましょう!」と早速ワークショップをスタートしました。
グループはランダムで組まれ、普段接することのない他業界・他業種の会員との交流が生まれます。
『めちゃくちゃ早いプロトタイピング』の手順は、
考える→プロトタイプ→テスト→改善→テスト→マーケティング
という流れで行います。
早速、参加者は各テーブルに書かれた課題を解決するアイデアを考えます。
制限時間は、10分!
アイデアを考えた後はすぐに、10分でプロトタイピングを開始します。参加者は慌てて、段ボール・ハサミ・ペン・紐・アルミホイルなどを使用し工作スタート!デザイナーはイラスト担当、小学生の参加者は色塗りなど得意を活かして分業するグループも。初めまして同士の方も、自然と会話が生まれます!
「かっこよく、完璧に。ではなく、とりあえず形にすること。」と川向さん。
会員さんから出た課題は、
「雨の日に絶対に傘を失くさない」
「イノベーターに、京橋駅からQUINTBRIDGEへ来てもらう」
「どこでも健康意識を高める」
などさまざまです。
紙皿に紐を通したり、マジックで色を塗ったりと久しぶりの工作に目がキラキラする会員の皆さん。
10分で考え、10分で作成し、記念すべきプロトタイプ1号を完成させました。
プロトタイプができたら、早速テストをします。
テストのルール
・別グループから1人招く
・作成者も使ってみる人も話してはいけない
プロトタイプの使い方が分からずに、いろいろ想像しながら試している様子に、制作者は説明したくなるのをぐっと我慢して見守ります。正解の使い方をしてもらえると制作者は誇らしげな様子。
その後は、改善(使い方が初見の方へ伝わるように等)→テストを行い、ワークショップは終了しました。
1時間弱で、プロトタイプを作り、テストして改善して再テストまでを体験した参加者たち。
「時間制限があるので完璧にしようとするのではなく、とにかくまず形にしてみようと普段より早く手を動かせた。」
「プロトタイプは、人前に出して恥ずかしくないものを作らなければという先入観が払拭された。会社にこの考え・方法を持ち帰りシェアしたい。」
「テストをしてみると、自信のあったものも利用者には分かり辛かったり、使い辛い部分が分かり、すぐ改善できたのがよかった。」
と、皆さんシリコンバレー式の高速プロトタイピング体験の効果を実感しています。
その後、事業開発や設計思想の考え方、リベラルアーツの重要性について紹介。質問タイムでは、「企業で高速に試せない際のアプローチ方法」「アイデア出しが苦手な人が、出しやすくなるにはどうすればよいか」など参加者の ”リアル” な悩みについても回答いただきました。
Makaira Art&Deisgn | MAD 代表 大畑 慎治氏
https://makaira-art-design.com/
ソーシャルグッドの社会実装プロデューサーとして活動する大畑さんは、メーカーのイントレプレナー、ブランドコンサルファーム、新規事業のコンサルファーム、ソーシャルクリエイティブグループを経て、現在は社会課題の解決へと道を拓くビジネス&クリエイティブカンパニー『Makaira Art&Deisgn』を運営しています。
「今一度、自己を見直し、次の挑戦を試行錯誤するための時間として活用してほしい。今日のゴールは、ソーシャルグッドに挑戦していく仲間が、この中からひとりでも多く生まれることです。」と大畑さん。
「儲かっている大手企業が、お金と人と時間とブランドを使って、もっと儲かるって簡単。一方で、社会課題解決に関することは儲からないし、大変で、面倒なことが多い。それだと誰もやらないが、誰かやっていかないと。。」と語ります。
では、「ソーシャルグッド」とは何なのか。どんな仕事も社会の役に立っているし、ソーシャルグッドなのではないか。定義も難しいテーマだと語ります。資本主義の事業との比較をしながら、さまざまな事例を元にソーシャルグッドの社会実装に関するビジネス化までのフローについて話します。
また、『ソーシャルグッドを社会実装するための9つの視点』、『センスアウト型事業開発』について、ソーシャルビジネスフレームワークの具体例なども紹介いただきました。
「まずは自分自身がどうしたいのか。ただし、よく分からなければ直感的に決めてとりあえずやってみると、その先にセンスアウトが醸成されてきたりする。パソコンのデスクトップを眺めるだけでは、社会課題のリアルを理解したり、その解決のためのソリューションを考えることは無理だと思う。現場に自分の足で訪れ、自分の頭で考えていく。そうすることで解像度が上がり、ソリューションの具体性も上がっていくと、課題への挑戦が自分ごと化されていく。」
最後に、「企業で社会課題への取り組みが理解され辛く、優先され辛い。」というような参加者の悩み・質問の壁打ちを行いました。
参加者は、
「挑戦してみたいが、ふわふわ・モヤモヤとしていた課題や自分の思い、取り組む意義を、教えていただいたフレームワークに当てはめて具体性をあげてみたい。」
「社会課題に興味がある人、取り組む仲間がこんなにいるんだと参加者との交流で感じ、刺激になった。」
と学び・繋がりが生まれる時間となりました。
講義終了後は、大交流会&振返りを行いました!
全6回に渡り、19名の会員さんに登壇いただき自らの知見やスキルをシェアいただきました。さまざまな学びと出会いの場となったWe Lab. 。
参加した会員さんも学ぶだけではなく、自身のアセットで「教える・協力する・共に挑戦する」ことはできないか、そんな姿勢へと変わりエネルギーが溢れていました。参加者の中には、We Lab. Day1〜6まで全てに参加されたという方も!
2024年度もパワーアップして開催します。
5月15日(水)第1回目は先日のキックオフで一番人気だった「地域創生」をテーマでディスカッションします。
ぜひご参加くださいね。
ULR:We Lab.2024 |第1回|「地域創生」をテーマにWe Lab.メンバーで教え、学び合おう! | QUINTBRIDGE
QUINTBRIDGEでの学びや繋がりがきっかけに、社会をよりよくする共創が生まれることを、スタッフ一同期待しています!
共創が生まれた際は、ぜひスタッフに報告してくださいね!
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