
- プログラムレポート
「ILab.ガチゼミ」熊本・山鹿市長へ”ガチ”プレゼン結果発表!レポート×インタビュー
- 公開日:
- 2024.2.4
「エンタメ×地域創生〜ガチ事業開発ゼミ」第5回の様子をレポート!
前回のイベントレポートでは、ゼミ生による熊本・山鹿市長への”ガチ”プレゼンの様子をお届けしました。いよいよ今回は、結果発表です。どのチームが選ばれたのか、またガチゼミの講師、中島にゼミへの思いのインタビューをレポートします。
山鹿市長へのプレゼンの様子はこちら
|ILab.とは
「I Lab.」とはQUINTBRIDGEの学びのプログラム「I Lab.」は、ゼミ形式で優れた起業家のもと自身のビジネスを創造し、研ぎ澄ますメンタリングプログラムとして会員の皆様のビジネスアイデアの種を芽吹かせたり、スタートされている事業を磨き上げるなどを目的としたQUINTBRIDGEが提供する本気のプログラムです。
エンタメ×地域創生「ガチ事業開発ゼミ」(中島ゼミ)とは
NTT西日本ソーシャルプロデューサーであり、福岡eスポーツ協会 会長を務める中島 賢一が、実際にプロデュースしている「エンタメの力で地方創生をめざす事業」をゼミ生とともに本気(ガチ)で事業開発をめざす通称「ガチゼミ」。今回は、熊本県山鹿市の小学校で実際に取り組んでいるプログラミング教育、通称「山鹿モデル※」を皮切りに、山鹿市をe-sportsの街として発展していくためには、どう進めていくかをゼミ生が考え、山鹿市に提案するというプログラムです。
|熊本県 山鹿市へガチ訪問!プレゼンの結果発表 in 八千代座
今回は、中島ゼミがプレゼンの結果発表のため熊本県 山鹿市へ訪問。歌舞伎公演なども行われる歴史ある八千代座で、山鹿市長、教育委員長、市の職員、商工会議所など山鹿市からの熱い期待を感じ、緊張が高まるゼミ生たち。
この日は結果発表と、採択チームによるプレゼン、そして参加者同士で実施に向けた”ガチ議論”を行いました。
結果選ばれたのは、山鹿モデルを「小学6年生による地方創生」と定義し、導入の際の課題である教員のリソース、マネタイズ、地域の方の巻き込み方、小学生へのサポートなど具体的な実施プランを元に提案を行った。Aチーム(チーム ファーストインパクト)!
実施にむけた具体的なプランと、小学生が自主的に地方創生に参加するアイデアが決め手となりました。メンター中島さんからは、「採用されなかったチームも、これからは「チーム山鹿」として参加し、一眼となって山鹿市の地方創生を加速させましょう!」と熱いメッセージが送られました。
|メンター中島 賢一氏 インタビュー「ガチゼミを開講して」
ーゼミ開講の背景
もともと「山鹿創生アドバイザー」として、1人でこのプロジェクトをやっていました。こういった事業は会社のミッションには設定し辛く、現実的な話をするとお金になるのかといった話も出てきます。ただ、「お金にならないことはしない」という世の中になると小さい社会になると思いますし、「お金を稼ぐ人だけが活躍する社会」に対してそうではない社会もあって、その最たる例が自治体だと思うんです。住んでいる人が、安心して暮らし、営み、人生を豊かにするためであって、本来、社会ってそういうものだと。だから、「山鹿の子供たちが楽しく授業をしている」というのは正しいことであって、それをミッションドリブンに落とし込んで「何になるんですか」というのは違う。だから個人でやってきたものを、一度NTT西日本のプロジェクトに落とし込んでみたいという実験心でスタートしました。
ーゼミで伝えたかったこと
実はゼミでは何も教えていないんです。私がやっていることを一緒に楽しいと感じてくれたら、ミッションドリブンでもお金の話でもなく、こういう世界で自分の持っているスキルやリソースが役に立ったり、正しいことを1つできるとなれば他のこともできるようになる。そして、マルチステージになり、「人生を豊かにする」ということをQUINTBRIDGEの会員さんに共有したい、そんな思いがありました。
エンターテイメントって「自分と周りの人を楽しくすること」だと思っています。仕事でも趣味でも同レベルに楽しめる世界を作るために、自分が好きなことや得意なことを持ち寄ってやる。そういう場にしたいと思っていました。
ーゼミ生へ期待すること
己を小さくまとめず、思いっきり表現して、たくさんぶつかりあって、課題解決ではなく誰も思いついたことがないようなアイデアを生んでほしいと思っています。個性あるメンバーが集まっているので、さらに殻を破り、ギアをあげて、山鹿市の人も驚くようなイノベーションを生んで欲しい。それができる人たちが集まっていると思っています。
ープレゼンを聞いて
皆さんの情熱があふれているなと感動しました。最初はホワイトボードにあった落書きが、プレゼンになって、期待以上に思いを込めて話して、提案してくれたと思います。難しいテクノロジーの話を物語風に工夫して伝えたり、最初は企画書のようなものだったのが、最後のプレゼンでは「山鹿の人に伝える」を第一に作られていたりと、皆さんの変化が印象的でした。
ー今後のガチゼミについて
1月でゼミは一旦クローズしますが、本プロジェクトは実際に動いている事業なので続けていきますし、皆さんも関わっていっていただく予定です。本日(山鹿市での結果発表)も、市長、教育長、商工会議所など関係者が想像以上に見に来てくださっていたというのは、やっぱり期待してくださっているんですよね。言葉には責任が生じますし、行動には結果が残ります。今回のゼミでの提案をやりっぱなしではなく、具体の案にして、絶対やりぬく。1月の最終ゼミの時点でその状態にして、今後も引き続き、本プロジェクトを進めていければと思います。
|ガチゼミ生へ突撃インタビュー
結果発表の直後、採用されたチームファーストインパクトのゼミ生へ突撃インタビュー!山鹿市現地で発表を受け、プレゼンもしたお二人にお話をお聞きしました。
Aチーム
・株式会社ワンビッツ 代表取締役社長 西川 直剛さん
・NTT西日本 鹿児島支店 ビジネス営業部 ビジネス推進担当 峯﨑 華さん
- ゼミへの参加とプレゼンをした感想は?
西川さん はじめは知らない人ばかりでしたので、探り探りでした。チームの皆さんもはじめましての状態でしたので、意見を出し合った後に決断するのが難しかったです。ただどんどん個性が見え、役割が自然とでてきたので理論立てて整理してくれるメンバーがまとめてくれ、皆が納得し進めることができました。
峯﨑さん 回を追うごとに「ここはもう一回考えた方がいいよね。」「本当にいいと思ってる?大丈夫?」と率直に意見し合える良い関係性ができていったと思います。冷静に落ち着いてまとめてくれる人、方向転換してくれる人、リサーチ分析が得意な人、各々の良いところがだんだんと見えてきてすごく良かったなと思います。
- 山鹿市について
西川さん 正直なところ、ゼミ参加までは存じ上げず…。ただ妻は「灯篭祭り」のことは知っていたようです。サスペンスで出てくるそうで(笑)そんなところからスタートし、ゼミを通じて山鹿市の魅力、課題、歴史について調べるうちに「山鹿は自分の街」と思うほど今では魅了されています!
峯﨑さん 私も参加するまでは知らなかったのですが、ゼミ参加がきっかけで数回訪問させていただいたり、西川さん同様にゼミで山鹿について学ぶうちに、すっかり「地元」のように愛着のある街になりました。山鹿に関するニュースは、ついチェックしてしまうほど(笑)
- ゼミを通じて感じたこと
西川さん 中島さん(メンター)が実際にされている事業をゼミのテーマとして出していただいていることが面白いなと思いました。ゼミ生の私たちが学ぶことができて嬉しいのはもちろん、中島さんにとって私たちのアイディアが多少なりともヒントになるのではと。この仕組みがすごくいいなと思いまして、自身の事業に活かせないかと考えているところです。
峯﨑さん 会社の枠や、現実的に可能そうだという思考の枠を超えて、考えることが大事だと感じました。私は「現実的な目線で困っている課題を解決できるか」という目線で考えがちだったり、普段「NTT西日本としてここの部分を担います」という提案の仕方をすることが多かったのですが、ゼミではさまざまなバックグラウンドをお持ちの方がいるので、中長期で見たときの夢のある話などができ、会社や常識に囚われない考え方の大切さを学びました。こういった多様な方との関わりが、共創やイノベーションを生むんだと思います。
- 中島さんの印象は?
西川さん 人柄がよく、人をまとめる力がすごいなと思いました。ゼミには本当に多様な人が集まっていて、実は「自分が自分が」という人も多かったと思います。それをよくまとめられたなと(笑)(横で聞いているゼミ生の皆さん&中島さんからも笑いが起きていました!笑)
峯﨑さん 中島さんは視座をぐっと上げてくださったり、視野を広げる優しいアドバイスをくださる方です。定期的に会いたい!(笑)「明日からも頑張ろう」というパワーをいつもいただいていています。
- 結果発表を終えて
西川さん 実は少し気を抜いていて、「まさか…」と思っていたので、Aチームが選ばれた際は驚きました。他のチームも素晴らしいプレゼンだったので。オンラインで参加していた他のチーム員もすごく盛り上がって喜んでいました!
峯﨑さん 同じくびっくりしました!Bチームも、Cチームも私たちが思いつかないような視点から提案していましたし、プレゼンもすごく上手だったので。もちろん私たちもベストは尽くしましたが、こんな考え方があるんだと感動しました。「まさか選ばれるとは」という驚きもありつつ、嬉しかったです。
- 最後に意気込みを!
西川さん まずは交流はもちろん、ともにプロジェクトを進めるためにも山鹿市の皆さんといち早く、仲良くなりたいです。そして今回の提案がうまく進むように皆でやり遂げたいと思います!
峯﨑さん 山鹿の他の学校への導入はもちろん、全国に「山鹿モデル」を広めていきたいのはもちろん、この「山鹿モデル」を鹿児島にも広げ、鹿児島も元気にしていきたいです!
今回は、I Lab.(アイラボ)「エンタメ×地域創生「ガチ事業開発ゼミ」(中島ゼミ)」の様子をお届けしました!実際の事業をテーマに自治体に提案をし、ゼミ終了後も取り組みは続いていきます。
QUINTBRIDGEが開催する「ILab.」では、同じ目標に向かって、職業や立場を超えて本気でぶつかりあい、切磋琢磨する仲間ができる最高の環境です。自身の事業を成長させたい、新規ビジネスをやってみたい、ビジネス共創をめざして教え合う・学び合いたい方、ぜひ「I Lab.」「We Lab.」に応募・参加してみてください!
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