未来共創プログラム『Future-Build』に挑戦した6プロジェクトの成果発表をレポート!
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未来共創プログラム『Future-Build』に挑戦した6プロジェクトの成果発表をレポート!

公開日:
2023.4.18

2022年8月から未来共創プログラム『Future-Build For Well-being society』を開始し、オープンイノベーションによる社会課題解決や未来社会の創造に取り組んできました。

101件におよぶ応募の中から採択された10社とともに、健康、生活、環境、経済の4領域で順次実証実験を行い、2023年3月28日にQUINTBRIDGE(クイントブリッジ)にて実証実験の成果を発表し、次のステップである事業性検証に進むのか、再検討なのか、検討終了なのか審査を行いました。

|未来共創プログラム『Future-Build』デモデイ概要

NTT西日本と採択パートナーが、未来社会の創造で「つながりでウェルビーイングを実現できる社会の実現」に向けて、健康、生活、環境、経済の4領域6テーマにおいて、アイデア検討、フィールド検証、事業化検討を約6ヶ月間で実施した内容の成果発表を行いました。

Future-Buildのプログラム概要についてはこちら
URL:https://www.quintbridge.jp/program/2022_future-build/


本レポートでは一部の各プロジェクトチームの発表と審査員のコメントをお届けします。


|開会のご挨拶

NTT西日本 執行役員 技術革新部長 白波瀬より開会のご挨拶をさせていただきました。

”今回の大きな背景となったのは時代の変化。コロナ禍で働き方が大きく変化し、テクノロジー面ではAIの『ChatGPT』が大きな勢いで社会や行動に変化をもたらしています。そんな中でNTT西日本としては、1社では解決できないような課題があったり、未来を創造したいという想いがあり、今回のプログラムを開催しました。

多くの方にご参加いただき、ともに協力しながらこの日を迎えられたことに敬意と感謝を表したいと思います。また、実証環境のご提供や多くのアドバイス・伴走をいただいた皆様にも厚く御礼申し上げます

このプログラムがQUINTBRIDGEの新しい成果を生み出す大きな一歩になることを祈念して、開会の挨拶とさせていただきます。”


次に、審査員をご紹介させていただいたあと、いよいよ各プロジェクトの発表がスタート。


|各社のピッチ模様と審査員コメント

『ARを活用した「まちの賑わい」の創出』プロジェクトを進める株式会社ビーブリッジ との取り組みでは、NTT西日本本社ビルや京阪モールの壁面など,今まで活用されてこなかった場所にキャラクターやアート、広告のAR(Augmented Reality)を映し出す事で新たな人流を発生させる取組みを発表しました。

実証実験結果,物理的な限界があったイベントや広告において新たな提供エリアを広げ「今後も活用を継続したい」といった声がまちづくり事業者からあがっていました.審査員からは,事業化した先の未来をどうみているのか,どういったところでビジネスとして成立させるのか、AR実用させるというところの勝ち筋への質問等が活発に行われました。


『地球環境に配慮した次世代型農業支援サービス』のプロジェクトを進めるエヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社、株式会社エムスクエア・ラボ、株式会社ジャパンバイオファームとの取り組みでは、農業の化学肥料や農薬が与える環境への負荷の改善に向けて、自然にやさしい環境配慮型の農業を広めるための有機農業ついて発表。

実際に作った有機野菜は収量よし、きれい(病害虫なし)、そして美味しく色艶も問題なしという結果に。実際に出荷し完売することもできたとのこと。
日本のみならず海外にも展開をしたいと熱いプレゼンをしていただきました。

審査員からは、事業性検証という次のフェーズに進むための検討材料を真剣に伺う質問がなされました。

その他のプロジェクトも熱い発表をいただきました。


|審査結果と今後の展開

審査により、

 -ネクストステージ(事業性検証のフェーズ)
 -更なるコンセプトの深掘り・技術再検討が必要なプロジェクト
 -検討終了のプロジェクト

が発表されました。

『安価な設備の故障予知診断システムの開発』は、コスト面や汎用性の観点から再検討(コンセプト深掘り・技術再検証)。
『医療・ヘルスデータ活用による心身のウェルビーイング』は、素晴らしい取り組みで今後も連携はしていきたいが、国家含めて大きな営みをしていく必要があり、違うプロセス、アライアンスの中で考えていく必要があるという観点から検討終了という結果となりました。

『リアルタイムな遠隔操作によるマルチタスクロボットオペレーションの実現』は、操作するプラットフォームが特徴で強みであったが、人やロボットが接続した世界でどうやって強みを発揮できるのか、優位性を深ぼりが必要と講評。検討終了という結果となりました。

『自然関連情報見える化サービス』は、NTT西日本にとっても重要なテーマであるが、数値化を実験の中で進めて行く必要があるという観点から、再検討(コンセプト深掘り・技術再検証)という結果となりました。

『地球環境に配慮した次世代型農業支援サービス』は、農業領域において価格競争の壁をどう乗り越えられるかは重要な課題だと講評した上で、引き算だけでなく足し算(有機農業の価値)で価値を伝えていき消費者の意識改革に繋げていくことも重要だと伝え、ネクストステージ(事業化検証)へ進む結果となりました。

『ARを活用した「まちの賑わい」の創出』は、ARは場所やシーンが限定的なのでペルソナを特定しやすく、広告出稿者としても活用しやすいといったポジティブな面の一方、デジタル広告は母数を増やす必要がありイベントをどう増やすのかは深掘りが必要があると評した上で、ネクストステージ(事業化検証)へ進む結果となりました。

『地球環境に配慮した次世代型農業支援サービス』と『ARを活用した「まちの賑わい」の創出』の2つのプロジェクトがネクストステージに進みます。


事業性の検証に進むプロジェクト、再検討を実施するプロジェクトについては事業化に向けた活動を進めていきます。今後の活動にぜひご期待ください!

本イベントに関する外部審査員からのコメントや森林代表取締役の総評についてはこちら!
 URL:https://www.ntt-west.co.jp/news/2303/230331a.html

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