開催日:2024年12月11日(水) 14:00~17:30
名古屋市×京都市コラボ企画】解像度の高い地域課題に挑戦 自治体課題ピッチ&交流会
SDGs、Well-being、Sustainabilityなどのキーワードに注目が集まり、企業も「社会のことを考える」ことが強く求められるようになってきました。昔から、近江商人の三方良しという考え方はあるものの、企業の論理の根底には、(対価を払ってくれる=支払い能力がある)お客様のため、という原理原則が存在します。一方で、「社会のことを考える」ということは、もう少し、広く奥深いことを意味しています。
よくNPOや市民団体の活動について、主に寄付などの外部からの資金を活用している点がソーシャルビジネスとの違いとして説明されますが、それはあくまでも形式上の違いです。その根本は、お客様のためではなく、市民(暮らしの当事者)のためという原理原則から始まることにあります。
今、ソーシャルビジネスが脚光を浴び、多くの企業が社会的課題に取り組もうとする潮流があることは歓迎すべきことでしょう。しかし、一方で、わかりやすいビジネスモデル(受益者負担)が成立する領域・共感が成立する領域でしかビジネスが生まれていない現状もあります。 そして、この領域こそ、ソーシャルイノベーション、Well-being、Sustainabilityなどのコンセプトが本質的にめざす「ビジネスとソーシャルのあわい」の領域なのではないでしょうか。
2025年の大阪・関西万博がコンセプトとして掲げる「リビングラボ」とは、産官学民のそれぞれのステークホルダーが、セクターを超えた共創をするための仕組みです。そして、そのような共創の営みから「あわい」の領域の価値が生み出されることが期待されます。本イベントでは、国内外の市民のためという原理原則に基づいたまちづくりの取り組みを参照しつつ、これからの「ビジネスとソーシャルのあわい」について対話します。
■日時:2023年10月11日(水) 15:30~19:00頃
第一部 15:30~17:10頃 トークセッション
第二部 17:30~19:00頃 希望者で車座トーク
■場所:QUINTBRIDGE 1F
■参加資格:建設的な対話ができる方はどなたでも
■定員:30名
■費用:無料
■内容:
【第一部】
15:30~15:40
イベント企画者のオープニングトーク
地域創生Coデザイン研究所 木村篤信/NTT西日本(QUINTBRIDGE)下川哲平/大阪府 粟井美里
15:40~16:10
話題提供
1.NTTテクノクロス 大野健彦さん「デンマークのサスティナブルなまちづくり」
2.地域創生Coデザイン研究所 木村篤信さん「大牟田市のウェルビーイングなまちづくり」
3.宇陀市 甲賀晶子さん「宇陀市のオーガニックなまちづくり」
4.大阪府 粟井美里さん「地域課題解決に向けた大阪のスマートシティ」
5.三宅町長 森田浩司さん「全国で2番目に小さい町の、日本一夢が叶う住民参加型まちづくり」
16:10~17:10頃
パネルディスカッション&会場クロストーク
テーマ1.マルチステークホルダーで生み出したい価値
テーマ2.共創における現場での課題・工夫
17:10頃
いったん中締め
【第二部】
17:30頃~
カフェでお酒や飲み物を買ってきて、残りたい人だけで車座トーク
■共催
QUINTBRIDGE
株式会社地域創生Coデザイン研究所
日本リビングラボネットワーク(Japanese Network of Living Labs:JNoLL)
大野健彦|NTTテクノクロスDistinguished Designer
1994年、東京工業大学院理工学研究科情報科学専攻修了。大学研究室でOSやプログラム言語、さらにはHuman-Computer Interactionや認知科学を学び、その道に進む決心をする。NTTの研究所に入社後はメンタルモデル、熟達化、ヒューマンインタフェース等の研究に従事。これらの基礎研究の知見を実社会で活用したくなり、人間中心デザイン、デザイン思考、UXデザインなどの研究に取り組み、NTTグループのサービスデザインを牽引。2015年9月より現職。こころを動かすデザイン室でこれらの研究成果を活用して、人のこころを動かすお手伝いを推進。ヒューマンインタフェース学会 ユーザエクスペリエンスとサービスデザイン研究会 委員。和歌山大学大学院「認知科学特論」非常勤講師。HCD-Net認定 人間中心設計専門家
甲賀晶子|宇陀市 建設部 参事(兼)市長公室 参事
奈良県庁に土木職として入庁。土木事務所、道路建設課等を経て、地域デザイン推進課・まちづくりプロジェクト推進課で都市計画・市街地整備・市町村連携事業・民間活動支援・鉄道プロジェクト等に携わる。奈良県庁では、まちづくりコンシェルジュとして民間のまちづくり活動を支援。2011年には奈良県内のまちづくり団体等と空き家の活用と現代アートの振興等を図るため「奈良・町家の芸術祭はならぁと」を立ち上げる。2013年、政策研究大学院大学で公共経済学を学び、その後、リノベーションまちづくり・公民連携事業に興味を持ち、公民連携プロフェッショナルスクールを受講。プライベートではNPO法人自治経営の一員として全国の仲間と地域経営力のある人づくり、都市経営に資する事業の推進を行っている。2022年より宇陀市に派遣、「公民連携まちづくりプラットフォーム」を立ち上げ、推進中。
森田浩司|三宅町 町長
2015年、「全国で2番目に小さい町」の奈良県三宅町の議会議員に当選。2016年、町長に初当選。「日本一夢が叶う住民参加型の町」へ改革を進める。2019年には妻の第一子の出産を機に育児休暇として無期限の時短勤務を取得し、男性の育児参加を推進するとともに、子どもが安心して育つ町を目指す。2021年、三宅町のビジョンで掲げる「自分らしくハッピーにスモール(住もうる)タウン三宅町」を象徴する三宅町交流まちづくりセンター「MiiMo(みいも)」をオープン。2023年には自宅にて第2子出産。現在町長2期目。
木村篤信|株式会社地域創生Coデザイン研究所 Coデザイン事業部 未来の社会システム探索チーム ポリフォニックパートナー
大阪大学、奈良先端科学技術大学院大学を修了後、NTT研究所に入社。企業内に閉じられたデザイン研究・実践の限界を感じ、社会に開かれたソーシャルデザインの研究・実践プロジェクトを立ち上げる。福岡県大牟田市、奈良県奈良市との共同実験プロジェクトをNTT西日本と協働。2021年、NTT西日本グループの子会社である地域創生Coデザイン研究所の設立に関与し、参画。現職。主としてHCI、CSCW、UXデザイン、リビングラボの研究開発に従事。企業のサービスデザインプロジェクト、地域のソーシャルデザインプロジェクトを多数実践し、コンサルティングや教育活動も行っている。大牟田市などの地域パートナーとともに、まちづくり、地域経営、サービスデザイン、社会システムデザインなどの文脈で新しいソーシャルデザインのあり方を探求中。デザインイノベーションコンソーシアム フェロー。東京理科大学 客員准教授。博士(工学)。著書に「2030年の情報通信技術生活者の未来像」(NTT出版|2015年)など。
粟井美里|大阪府 スマートシティ戦略部 戦略推進室 地域戦略推進課 (大阪スマートシティパートナーズフォーラム事務局)
2016年大阪府庁入庁。府政の総合調整・知事等のトップマネジメント補佐業務担当等を経て、2020年より現職。大阪府、府内43市町村、企業、大学、シビックテックなどで設立した公民連携プラットフォームである「大阪スマートシティパートナーズフォーラム(OSPF)」運営を担当。2025年大阪・関西万博に向けてスマートシティを推進し、地域課題解決に向けて数多くのプロジェクトを進めている。 大学時代はMDGs(SDGsの前身)や国連等グローバルな視点での課題解決を研究。 趣味は旅行。海外25カ国渡航/国内47都道府県制覇。
下川哲平|NTT西日本 イノベーション戦略室 事業開発担当シニアマネージャー/オープンイノベーションデザイナー
愛知工業大学工学部機械工学科卒業後、2001年遠藤照明入社。照明用光学開発、設計プロセス改革、商品企画向けイノベーション教育に従事。2021年NTT西日本入社・現職。大阪京橋に開業したオープンイノベーション施設「QUINTBRIDGE(クイントブリッジ)」にてビジネス共創の支援をおこなう。パラレルキャリアとして、株式会社A&Mコンサルト 製造業専門コンサルタント。関西設計管理研究会 副会長。関西学院大学IBA傘下のイノベーション研究会運営。奈良県天川村で勝手に始めた有志活動メンバー。八尾市某小学校PTA副会長、来年PTA会長予定も地域活動の難しさを経験中。
稲垣奈美|QUINTBRIDGEコミュニティマネージャー/グラフィックレコーダー
プロダクトデザイン学科卒業後、ベビー用品、木製玩具メーカーにて商品企画、設計、デザイン、プロモーションなど、ものづくりをゼロから生活者に届けるまでの一連の業務を15年担当。GOODTOY受賞商品、10年以上のロングセラー商品などを世に生み出す。
その後、人を中心としたマーケティング会社にて衣食住の大手企業の商品企画の伴走、新規事業創出のワークショップを担当。ワークショップではリアルタイムで対話を可視化する手法を用いて参加者が主体的に関われる場を実践する。2023年からQUINTBRIDGEコミュニティマネージャーを務める。共著「描いて場をつくるグラフィック・レコーディング: 2人から100人までの対話実践」
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