【イベント開催レポート】大阪公立大学×QUINTBRIDGE 学生ボランティアが地域経済を動かす!
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【イベント開催レポート】大阪公立大学×QUINTBRIDGE 学生ボランティアが地域経済を動かす!

公開日:
2026.2.18

2025年12月24日(水)、大阪公立大学ボランティア・市民活動センターV-station と、QUINTBRIDGE、そして ONE京橋コモンズ が、京橋・森ノ宮エリアでできることを考え、共創の第一歩をつくるイベントを開催しました。

学生の熱量が、地域や民間企業とつながる時間となった当日の様子をレポートします!

大阪公立大学ボランティア・市民活動センターV-station 概要説明

日本の大学にボランティアセンターが設置されている割合は、わずか約19%。そんな中で大阪公立大学ボランティア・市民活動センター V-stationは、学生と地域をつなぐ拠点として活動しています。

V-station の特長は、学生が立ち上げ、今もなお運営の中心を学生自身が担っていること。現在、約30名の学生スタッフが所属し、企画運営や地域との調整を日々行っています。

『呼ばれればどこへでも駆けつけるマスコットキャラクター ビクトリー仮面(V仮面)』の存在も、場を和ませながら活動を後押ししていると今井さんの紹介に、会場は暖かい笑い声で包まれます。

ボランティアの受け入れ分野はあえて限定せず、大切にしているのは「学生がただ参加するのではない」という姿勢です。受け入れ先には、活動への思いや目的を学生にしっかり伝えてもらい、相互理解のもとで参加することを重視しています。

本センターの主な役割は、地域と学生をつなぐボランティアコーディネーション。地域のニーズや困りごとを丁寧に聞き取り、協力者を募り、打ち合わせや準備を経て活動を実施しています。ボランティア活動当日も運営をサポートし、終了後には必ず振り返りを行うことが特徴です。

「大学は、地域に変化をもたらす起爆剤になる」という言葉の実現をめざし、本センターは活動を続けています。学生のアイデアと地域のフィールドが掛け合わさることで、新たな創造や挑戦が生まれ、若者の熱量に企業の思いが重なることで、地域に変化が起きる。そんな未来を感じさせるお話でした。

■登壇者

今井 彩乃さん

大阪公立大学ボランティア・市民活動センターV-station学生スタッフ

生活科学部人間福祉学科2025年度入学。関心に合わせて、環境、医療、福祉などのボランティアに参加。ボランティアや市民活動に関連するテーマを扱い、「ボランティアの背景にある社会課題」について知る企画「ボラがく」の企画メンバーとして活動している。

ONE京橋プロジェクト概要説明

地域に変化を起こす起爆剤として大学の存在がある一方で、新たなイノベーションを創造する人を増やす場として活動しているのが「ONE京橋コモンズ」です。

ONE京橋コモンズが目指しているのは、京橋・森ノ宮エリアを舞台にした「有機的なイノベーション創造エリアを育む活動家プラットフォーム」の実現。単なる交流の場ではなく、企業、公務員、学生など、立場や属性の壁を超えて、「自分の余白を活用して社会を良くしたい」と願う人々が集う”さすらいのオープンイノベーションハブ”として機能しています。

活動の中心を担う鮫島秀虎さんは、サラリーマンでありながら社会貢献活動家としても活動しています。本プラットフォームは、そんな鮫島さんのように、既に軸を持つ人たちの活動の「余白」に「非日常体験」を提供し、新たな社会貢献活動家を発掘することをミッションに掲げています。

地域のニーズや困りごとに対し、地域のフィールドと新たな社会貢献活動家を掛け合わせ、一人ではできない学びや気づきと、社会を良くするアクションを生み出しながら、ONE京橋コモンズは活動の輪を広げています。

■登壇者

鮫島 秀虎さん

一般社団法人まちづくり支援機関 ONE京橋コモンズ 代表

1980年大阪府生まれ。サラリーマンでありながら社会貢献活動家としても活動。学生時代から地元の祭りを通じてまちづくりに携わり、現在は大阪・京橋でアップサイクル、防災啓発、教育などを融合したソーシャルグッドなコミュニティカフェを運営している。異業種や世代を越えた人々が交わるエコシステムをヒガシエリアにつくるべく、活動家集団「ONE京橋コモンズ」を立ち上げ、地域に暮らす人・働く人・学ぶ人の“余白時間”を活かした社会参画の仕組みを日々仕掛けている。

QUINTBRIDGEをハブにした新しい地域づくりの挑戦

京橋・森ノ宮エリアのローカル・イノベーションディストリクト構想

NTT西日本からは、ミライ事業共創室 甲斐由紀さんより、QUINTBRIDGEが果たす役割や、企業・学生・自治体・地域をつなぐ共創の場づくりについて紹介しました。人や組織の成長支援にも力を注ぐ姿勢からは、拠点運営を超えた「地域とともに社会課題の解決や、地域創生に取り組みたい。」という強い思いを感じます。

QUINTBRIDGEを起点にした挑戦は、地域の日常を少しずつ変え始めており、今後そのエネルギーをさらに大きくしていきたいと思いを伝えました。

続いて、NTT西日本 ミライ事業共創室 下川さんは、 QUINTBRIDGEをハブに、京橋・森ノ宮エリア全体をひとつの「ローカル・イノベーションディストリクト」として捉える構想を共有しました。

本エリアでは、QUINTBRIDGEに参画する多様な企業群をはじめ、大阪公立大学や高校などの教育・研究機関、自治体、地域の商店や活動団体が有機的につながり合い、地域の未来をつくるイノベーションを継続的に生み出していくことを目指しています。

教育・研究機関は人材育成や研究成果の社会還元を担い、行政は安心・安全で持続可能なまちづくりを支える。そして、民間企業は社会課題に向き合う事業を創出し、地域には若者が集い、活気ある循環が生まれます。こうした多様な主体が交わることで、単発ではなく“面”としての地域価値が育まれていくと話しました。

■登壇者/企画者

甲斐由記

NTT西日本 ミライ事業共創室

2005年にNTT西日本入社。営業・サービス企画・人材育成・D&I推進など幅広い領域を経て、現在はオープンイノベーション施設「QUINTBRIDGE」で、企業・学生・自治体・地域をつなぐ共創の場づくりを担当。パラレルキャリアとして国家資格キャリアコンサルタントの資格を有し、人と組織の成長支援にも情熱を注ぐ。さらに吹奏楽を愛する1人として運営から音楽を支えるボランティア活動にも精力的に取り組んでいる。

下川哲平

NTT西日本 ミライ事業共創室 / QUINTBRIDGEオープンイノベーションデザイナー

愛知工業大学工学部機械工学科卒業後、2001年遠藤照明入社。照明用光学開発、設計プロセス改革、商品企画向けイノベーション教育に従事。2021年NTT西日本入社・現職。大阪京橋に開業したオープンイノベーション施設「QUINTBRIDGE(クイントブリッジ)」にてビジネス共創の支援をおこなう。パラレルキャリアとして、製造業専門コンサルタント。
関西設計管理研究会 副会長。関西学院大学IBA傘下のイノベーション研究会運営。奈良県天川村で勝手に始めた有志活動メンバー。八尾市某小学校PTA会長。許麻神社 氏子総代。

グループディスカッション

後半パートでは、参加者を学生と企業、自治体の方などを混ぜた複数のグループに分けて、グループディスカッションを実施しました。「立場を超えた交流」から生まれた化学反応と、共創への確かな一歩をご紹介します!

多様な視点の交錯から、具体的なニーズとアイデアが浮上!

QUINTBRIDGEでのイベントの醍醐味は、普段は交わることのない人たちが膝を突き合わせることで、互いのニーズや興味関心への理解が深まり、そこから新しい共創の種が生まれることです。


ディスカッションは、ステップ1と2に分けて行いました。

まずは自由なアイデア共有。付箋を使ってアイデアを視覚化して全員の意見を出しやすくします。

「企業と学生が協力してできることはなにか?」

「京橋・森ノ宮エリアでこんなことがあったら面白いのでは?」


参加者が、地域や企業、学生とやりたいことを自由に話します。参加した学生は、「おいしいものが食べたい!大人の人に教えてほしい!」といった素直な意見や、企業の方からは、「学生がどういった活動に興味があるのか話す機会がないのでアイデア出しに困っている。」といったリアルな悩みを話す様子が見られました。

続いてステップ2では、「アクション設定」を行います。このパートでは、アイデアだけで終わらせず、実施に繋げることを目的にディスカッションをしました。


「すぐ取り組める現実的な小さな一歩は?」

「今日からできることは何?次にやるべきことは?」

「誰とやる?」

このような問いかけにより、具体的な行動の設定を促します。

チーム発表から見えた”リアルな声”と共創の一歩

最後にディスカッションした内容を発表していただきました。学生と企業・自治体それぞれの立場から見た課題や、将来に向けた具体的なアイデアが共有されました。


■チームB 「私たちの班は企業の方が多かったこともあり、企業と学生を繋ぐことが話題の中心になりました。特に焦点を当てたテーマは、『学生が将来の夢を見つけるきっかけを作りたい』というものです。そこで、『大学生向けのキッザニア(職業体験の場)』を作るというアイデアが出ました。学生にとっては、職業の具体的なイメージや働くイメージがわき、就職後のギャップを防ぐメリットがあります。また、企業にとっても、長く働いてくれる人材を見つけるきっかけとなるのではないかと考えました。」

具体的な課題解決と、双方にメリットのあるアイデアが生まれたチームB。企業と学生の視点が融合した、実用的な共創のアイデアを共有いただきました!


■チームC 「最初は学生の活動の場がない、企業や自治体の方が何を求めているか分からない、という学生側の課題と、企業・自治体側からは学生の興味関心が分からないという意見が出ました。そこから、「障がいのある方」「SDGs」「インクルージョン」といったテーマを深掘りしましたが、『いろんな企画を始める前に、「自分たちはこういったことに興味があり、こういったことができる」という場、機会を設けたい』というところに話がまとまりました。」

異なった立場同士で、まずはお互いの「興味」や「できること」を知り合う場が必要だという気づきが得られたと共有いただきました!

ネットワーキングタイムでは、学生・自治体・企業が混じり合い、交流を深めたり、アイデアを深掘りする様子が見られました!

参加者からは、立場が違うからこそ出てくる多様なアイデアや、お互いのリアルな課題を知れたことに「面白かった!」という声を多くいただき、異業種・異世代の交流が新たな価値を生み出す共創の確かな一歩となりました。

QUINTBRIDGEは、世の中をもっと良くしたい、と考える企業・スタートアップ・学生・自治体等が、立場にとらわれず交流するオープンイノベーション施設です。

そして、年間400回以上のイベントが開催されています!
まずはぜひ一度、現地で雰囲気を感じていただき、イベント参加をして交流してみてください。
主体的で多様な、「なんかおもしろい」そんな個性的なスタッフと会員が待っています!

イベント情報はこちら! https://www.quintbridge.jp/calendar/
スタッフはこちら! https://www.quintbridge.jp/about/staff/

QUINTBRIDGEのロゴ入りのストラップを首から下げていたり、QUINTBRIDGEパーカーやTシャツを着ている人が目印です!
どんなことでも、雑談でもご気軽にお話しましょう!

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