選手は全国から集まっていますが、滋賀県にゆかりのあるメンバーで構成されており、地元出身者や滋賀の高校出身者も多く、地域とのつながりを大切にしています。
また、選手はデュアルキャリアを持つ社会人でもあり、大学職員、銀行員、教員など、さまざまな仕事をしながらプレーしています。チームは総勢約20名で、選手だけでなく営業や運営スタッフも含め、地域とチームをつなぐ多様な人材が集まっています。

2024年に発足した同チームは、QUINTBRIDGEコミュニケーターの福井も選手の一員!
・どうすればもっと多くの人に試合に来てもらえるだろう?
・どうすれば企業や地域と手を取り合い、共に成長していけるだろう?
そんな想いから、今回のアイデアソンを企画しました。
昨今、スポーツを起点に、地域の未来をともに考える動きが全国で広がりつつあり、競技の強さだけを追求するのではなく、教育・コミュニティ形成・観光・産業創出・人材育成など、地域の価値向上に寄与する「共創資産」としてのスポーツに注目が集まっています。滋賀ブルーライズは、まさにその可能性を体現しようとしているチームです。スポーツの感動を子どもたちへ届けたいという想いとともに、ファンづくり、地域連携、協賛・企業とのパートナーシップなど、立ち上げ期ならではのリアルな課題に向き合っています。
そして今回、「アイデアソン」という形でワークショップを開催。
参加者には、銀行員、大学生、広告・ブランディング関係者、金融領域のビジネスパーソン、滋賀県ゆかりの元アイスホッケープレイヤーなど、約30名が参加しました。
多様な視点が交わる場で、共創アイデアが生まれるまでの模様をお届けします!
司会は、QUINTBRIDGEコミュニケーターの福井が務め、チームの紹介をしました。
滋賀ブルーライズは、2024年11月に合同会社として、国民スポーツ大会滋賀県成年代表チームを核に設立されました。
選手は全国から集まっていますが、滋賀県にゆかりのあるメンバーで構成されており、地元出身者や滋賀の高校出身者も多く、地域とのつながりを大切にしています。
また、選手はデュアルキャリアを持つ社会人でもあり、大学職員、銀行員、教員など、さまざまな仕事をしながらプレーしています。チームは総勢約20名で、選手だけでなく営業や運営スタッフも含め、地域とチームをつなぐ多様な人材が集まっています。
ホームリンクは、滋賀県立アイスアリーナ。
関西では最大級のアイスホッケー専用リンクで、日本有数の競技施設です。リンクの真横に観客席があり、臨場感あふれる観戦体験が可能。チームはここを拠点に、「EXTREME HOCKEY LEAGUE」というリーグで戦っています。
チームのミッションは明確です。「地域を元気に」「子どもたちを元気に」「企業を元気に」「アスリートを元気に」。単に試合で勝つことを目標にするのではなく、「スポーツ×地域活性化を実現したい」とそんな熱い思いで活動しています。
しかし、設立間もないチームならではのリアルな課題も多くあります。
そこで、アイデアソンの前に、監督 内山健太さんより、参加者へ課題説明をしていただきました。
勝利を重ねることの難しさ、デュアルキャリアの選手たちがプレーに集中できる時間の確保、そして地域や企業との協力関係の構築。
また、チームだけでなく、アイスホッケー業界が抱える問題について、他のスポーツと比べて認知度が低い点、専用リンクが必要であるなど初期費用や参入ハードルの高さにより、限られた地域でしか楽しめない点などについても触れました。ビジネスとして成り立たせる難しさを抱えているアイスホッケー業界を、滋賀から盛り上げたいと内山監督は話します。
このような課題に向き合いながら、「地域に愛され、地域と共に成長するチーム」となるためのアイデアを、参加者の発想やアセットを掛け合わせて一緒に実現させたい。そんなメッセージを伝えていただきました!
今回のイベントに向けて、QUINTBRIDGEコミュニケーターの赤坂・福井が新たに設計したワークショップは、参加者同士が持つアセットやスキルを活用し、アイデア創出を促す内容となっていました。
今回のアイデアソンでは、「どうすれば地域の人々にアイスホッケーの魅力を届け、滋賀ブルーライズを身近に感じてもらえるか」という問いを軸に、さまざまな業界の異なるアセットを持つ参加者により、アイデアの化学反応を生み出します。
ステップ① 問いの設定
まず最初のステップでは、参加者に「地域連携の課題」に対する問いを考えていただきました。選手は社会人として仕事と両立しているため、地域との接点が限られています。そんな環境下で、「どうすれば私たちは〇〇に対して~~できるだろうか?」という形式で問いを作り、青い付箋に記入していきます。
ステップ②・③ アセットの書き出しとアイデア創出
次に、参加者は自分自身の持つ「アセット」を書き出します。アセットとは、経験、スキル、興味関心、ネットワークなど、課題解決に活かせるあらゆる資源のこと。付箋に一つずつ書き出し、多い人では10枚以上の方も!
続いて、自身のアセットを活用して、設定した問いに対する解決策のアイデアを出します。例えば、イベント企画経験や広告スキル、大学とのつながり、動画制作能力など、参加者の多彩なアセットが次々とアイデアに変換されていきました。休憩中も会話が弾み、互いのアセットやアイスホッケーへの想いを共有する場面も見られました。
ステップ④ 共創によるアイデアの深化
問いやアセットを整理した後は、似たテーマを持つ参加者同士でグループになり、4人分の問いとアセットを模造紙に貼り付け、他の人のアセットも活用しながら、課題解決アイデアをどんどん膨らませていきます。正解・不正解のない自由な発想で議論が盛り上がるなか、コミュニケーターが適宜話し合いをサポートし、心理的安全性の高い場で、参加者の熱量も高まっていきました。
発表されたアイデアの一例
最後に、各グループのアイデアを発表!
デートスポットとしての試合体験
選手が考えたデートスポットを紹介し、AIを使ったファンに推し選手を見つけてもらうためのマッチング診断を提供。興味のない層にも関心を持ってもらえる仕掛けづくり。
子どもや家族に向けたプロモーション
子ども向けの遊び情報サイトに掲載したり、地域で無料観戦チケットを配布するなど、親子で試合に足を運んでもらうための施策。
また、応援ダンスなどを地域の子どもたちの発表の場にするなど、育児経験のアセットから生まれたアイデアも飛び交いました!
内山 健太さん
滋賀ブルーライズ 監督
経歴:八戸北ジュニア-青森Jr.-青森東高校-京都産業大学
課題は、山積みですね。まず第一に、 勝てていないので、まずは一勝したいです。そのためには、選手集め、練習、強化が必要ですよね。あとは企業としてまだ軟弱なので、今日みたいな機会を存分に生かせるように、しっかり持ち帰って、社内のメンバーとどう行動に変えるかが重要だと思っています。
めちゃくちゃありました。私たちが尻込みしていた案の背中を押してくれるようなアイデアやご意見をたくさんいただき、想像以上に刺激になりました。さまざまな企業の方が参加してくださり、どう組んで進めていけるのか楽しみですし、今日の出会いは宝物になったと思います。
どのアイデアも私たちだけでは思いつかないようなアイデアばかりでしたが、『試合のエンターテイメント性』に関するものが印象的でした。 お客さんを盛り上げるために、子どもたちを巻き込んだり、どこから手をつけるかというところまで具体的に案を出していただき参考になりました。
あとは、マッチングのアイデアも、全く頭になかったアイデアで予想外でした。ぜひ実現していきたいです。
具体的な繋がりはもちろんのこと、とにかく背中を押していただいたなと。私たちはデュアルキャリアのメンバーが多く、フルタイムで働いていて仕事に対する意識も高い選手が多いんです。だから、今日学んだことを持ち帰ったら、すぐ行動に移したいと思いますし、それがチームの力になるんじゃないかなと思います。
当然、皆さんからご意見をいただいた、「勝ち負けより、お客さんをどう集めるか。一緒にどう盛り上げるか。」を一番大事にしたいと思っています。その上で、参加者の皆さんや、地域の皆さんと一緒に実現できればいいなと。そして『一勝』を、みんなで分かち合えればいいなと思います。
八代 彩也桂さん
関西大学 三回生
大学のゼミで、QUINTBRIDGEの活性化に関する活動を研究していて、その調査のために1人で来てみました。過去にも一度来たことはあったのですが、イベントに参加したのは初めてです。
普段会えないような大人の方たちが、自身の経験など通じてアイデアを出しているのを見て、私にはない発想ばかりで楽しかったです。ひらかたパークでロボットとコラボイベントを企画されたという社員さんがいて、ロボットを活用するという案が面白かったです。
今日は学生が私だけだったので、学生に寄り添うようなイベントがあれば参加してみたいです!
例えば、推し活やアニメなど、参加しやすいテーマだと入りやすいのかなと思います。
山本 貴一さん
プラスプラスプラス
Jリーグで20数年応援してるチームがあり、スポーツに携わりたいという思いがあり参加しました。アイスホッケーはテレビドラマで見たことがある程度でしたが、滋賀で誕生したばかりのチームを自身のアセットも使い、応援できればという思いもあり参加を決めました。
普段、QUINTBRIDGEさんをよく活用させていただいているんですが、基本的にはイベントなどでも聞くだけということが多かったんです。ピッチイベントでも、自治体さんの現状を聞いたり、話す機会はイベント後の交流会などでした。
ただ、今回はワークショップという形式で初めて参加させていただき、いろんな意見を話し合える時間というのがすごく良かったなと。ブランディングをしている会社ということもあり、自身のアセットでアイデアを出せたのが面白かったです。
ワークショップ終了後は、恒例の交流会。普段会えないような業種の方との会話、そこに「スポーツ」や「滋賀」という共通項があるおかげて、会話が弾みます。
QUINTBRIDGEは、世の中をもっと良くしたい、と考える企業・スタートアップ・学生・自治体等が、立場にとらわれず交流するオープンイノベーション施設です。
年間400回以上のイベントを開催!まずはぜひ一度、現地で雰囲気を感じていただき、イベント参加をして交流してみてください。主体的で多様な、「なんかおもしろい」そんな個性的なスタッフと会員が待っています!
イベント情報はこちら! https://www.quintbridge.jp/calendar/
スタッフはこちら! https://www.quintbridge.jp/about/staff/
QUINTBRIDGEのロゴ入りのストラップを首から下げていたり、QUINTBRIDGEパーカーやTシャツを着ている人が目印です!
どんなことでも、雑談でもご気軽にお話しましょう!
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