【IVS2025公認サイドイベント】Sports&Wellness Pitch ~Kyoto pref.×QUINTBRIDGE~ @無鄰菴(京都市)を開催しました!
  • イベントレポート

【IVS2025公認サイドイベント】Sports&Wellness Pitch ~Kyoto pref.×QUINTBRIDGE~ @無鄰菴(京都市)を開催しました!

公開日:
2025.8.5

スポーツとウェルネスをテーマに、次世代の社会課題解決を目指すスタートアップが集結。
IVS2025(※)の公認サイドイベントとして、京都府とNTT西日本が共催する「Sports&Wellness Pitch」が開催されました。事前審査を通過した5社が熱いピッチを繰り広げた当日の模様をレポートします!

※IVS2025は、起業家、投資家、事業家、技術者、研究者、そしてスタートアップやオープンイノベーションに関心を持つすべての人々を対象とした日本最大規模のスタートアップカンファレンスです。

|Sports&Wellness Pitch @無鄰菴(京都市)の概要

本イベントには、書類選考を通過した5社が登壇し、それぞれが「京都府南丹地域(亀岡市、南丹市、京丹波町)での実証」を見据えたピッチを行いました。

①合同会社キャリアボンド    /    代表社員   西野英男さん

地域資源を活用し、「遊び」を通じた価値観変容を促す滞在型プログラムを提案。旅行会社との連携による文化・経済波及も狙います。

【優勝】 ②株式会社セカンドハート    /   代表取締役 CEO  石田幸広さん

足の健康課題に着目し、スタジアム拠点での“足チェック”を起点とした医療連携と啓発を仕組み化。医療アクセスが限定される地域課題に対応します。

③株式会社HEALTHREE    /    執行役員 vPoP   太田 将野さん

“推しのために歩く”をコンセプトに、歩数によって地域貢献ができるゲーミフィケーション型アプリを提案。住民の行動変容を促します。

④株式会社古殿研究所    /    共同創業者   大谷諒馬さん

健康成分を瞬時に配合できるドリンクサーバーを使い、無意識のうちに健康行動を促す仕組みを実証します。子育て世代へのアプローチが核。

⑤株式会社ノビアス    /   CEO  井上史之

毛髪から体内栄養状態を可視化し、セミナーや個別サポートを通じて食生活の改善を支援。継続的な健康意識の定着を狙います。

優勝は、株式会社セカンドハートが選ばれました!

|事業共創インタビュー

イベント後、京都府 総合政策環境部 地域政策室 渋谷 俊さんに、本イベントの狙いや、今後の取り組みについてお話を伺いました!

ー 今回の「Sports&Wellness Pitch」は、どのような目的で企画されたのでしょうか。

渋谷さん 京都府では、京都府南丹地域において、スポーツやウェルネスをテーマに取り組む企業の呼び込み、企業による新技術の実用化や新たなビジネスモデルの創出に向けた具体的な実証事業を支援することで、府民のウェルビーイングの向上を目指しています。そういった企業との接点をつくる機会の一つとして、このピッチイベントを開催しました。

また、IVSの開催により、日本全国はもちろん海外からも多くの方が京都に集まるため、その絶好の機会を活かしたいという思いがありました。会場は、「京都らしさ」を感じられる場所として、IVSのメイン会場からも近い無鄰菴を選びました。

ー QUINTBRIDGEと共催された理由について、お聞かせください。

渋谷さん 関西からイノベーションを起こしていこうというQUINBRIDGEさんの想いは、京都府が推進する「産業創造リーディングゾーン」の理念と重なるものであり、共催をご提案させていただきました。
また、我々行政だけでは、スタートアップとの接点や、ピッチイベント開催のノウハウ等、足りない部分が多くあり、そこをQUINTBRIDGEさんにお力添えいただきました。
特に会員企業のネットワークや、イベント運営・ネットワーキングの設計力が大変心強かったです。
例えば、参加企業の募集から実証フィールド見学会&交流会、当日の運営、さらには審査後のフィードバックまで非常に丁寧にサポートいただきました。実証フィールド見学会や交流会の場づくりや、参加者同士のつながりを自然に生む仕掛けなど我々にとっても学びになりました。

ピッチの精度を上げるために事前に行われた実証フィールド見学会&交流会の様子

ー 優勝した株式会社セカンドハートの提案について、どのような点が評価されたのでしょうか。また、共創に向けた今後の動きについて、お聞かせください。

渋谷さん まず、サッカーの試合等が行われるサンガスタジアムを起点に、足の健康からウェルビーイングを向上させる「ASHI-TERRACE」を構築するというコンセプトが非常にわかりやすかったです。

また、実証フィールド見学会や施設との意見交換を通じて、スタジアムに「足湯」があり靴を脱ぎやすい環境、状況がすでにあるとわかり、実現可能性が一気に高まりました。足の健康が全身や疾患に及ぼす影響というテーマ自体も、新しい視点として評価されたと思います。
セカンドハート社とは、ピッチの翌日にはすでに打ち合わせを行いました。スタジアム側も非常に前向きで、早期の実証事業実施に向けてスピード感を持って進めているところです。

優勝した株式会社セカンドハートには、賞金300万円が、京都府南丹地域での実証事業を行うための補助金として交付されます

ー 惜しくも優勝を逃した企業との連携の可能性はありますか。

渋谷さん もちろんです。例えば、キャリアボンドさんには、地域に残る廃校の利活用と絡めて連携できないかと考えており、すでに関係者との調整を進めておりますその他にも、スポーツやウェルネスに関する様々な地域・社会課題にアプローチしていくプロジェクトを組成中であり、引き続き協議していきたいと思っています。

ー 最後に、今後QUINTBRIDGEの会員企業と、一緒に取り組みたいテーマなどがあれば教えてください。

渋谷さん 京都府は、産業創造リーディングゾーンとして、ヘルス・スポーツ産業以外にも物流やフードテック産業、脱炭素産業などさまざまな分野で地域資源を活かした実証事業の展開やイノベーションの推進に取り組んでいます。縦に長い地形を活かして、それぞれのエリアで違ったテーマがありますので、関心のある企業さんはぜひ気軽に声をかけていただけたらと思います。

社会実装に挑む起業家たちの挑戦は、すでに始まっています。

QUINTBRIDGEのイベントスケジュールはこちら:https://www.quintbridge.jp/calendar/

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