未来の技術を“ちょっと先取り”。QUINTBRIDGEの「IOWN(アイオン)」展示、体験しに来ませんか?
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未来の技術を“ちょっと先取り”。QUINTBRIDGEの「IOWN(アイオン)」展示、体験しに来ませんか?

公開日:
2025.6.30

QUINTBRIDGEには、NTTが開発する次世代のコミュニケーション基盤「IOWN」の実証展示が複数設置されています。
展示内容や設置の背景、どういう風に皆さんに体験いただきたいかご紹介します!

|QUINTBRIDGEで体験できる『IOWN』の展示

■IOWN(アイオン)とは

NTTが開発する次世代のコミュニケーション基盤。超高速・低遅延・大容量の通信を可能にし、よりリアルでスムーズな体験を実現する技術を使って、豊かな社会を創るための構想。

URL:https://group.ntt/jp/group/iown/whats.html

■① IOWNと共創する未来ビジネスを提案「IOWN Echo(アイオンエコー)」

「IOWN」を活用し、社会課題の解決につながる共創アイデアを生成AIが提案する体験型コンテンツ。1階の階段下で、予約不要でどなたでも体験いただけます!生成されたアイデアは、ぜひホワイトボードに貼ってシェアしてください!

■②シームレスな遠隔コミュニケーションの実現へ 「All-Photonics Connect powered by IOWN × tonari」

京橋の「QUINTBRIDGE」と梅田の「LINKSPARK OSAKA」を「IOWN APN」で接続し、両拠点の人物が遠隔コミュニケーションデバイス「tonari」を通じて、ボディランゲージや目線などを含むノンバーバルな遠隔コミュニケーションを実現します。IOWNならではの超高速・低遅延の通信環境が体験できる展示です。ぜひご体感ください。

URL:https://www.ntt-west.co.jp/news/2412/241213a.html

※本展示は、未来共創プログラム「Future-Build Powered by IOWN」にて採択された、tonari株式会社との共創による実証展示です。

■③大阪・関西万博のNTTパビリオンとQUINTBRIDGEをつなぐ「Remotouch」

遠く離れた場所にいるセラピストの繊細なタッチや力加減、動きを、映像と音声、そして人の温もりとともにリアルタイムで届ける、新しいコミュニケーション体験です。

■インタビュー

NTT西日本
IOWN推進室  今井 徹さん・仲宗根 慎さん
イノベーション戦略室(QUINTBRIDGEプランナー)  浦狩 亜紀さん

ー なぜ、QUINTBRIDGEでIOWNの展示を?

浦狩さん IOWNは、共創によって世界に広がっていく技術です。QUINTBRIDGEは、会員がそれぞれのアセットを提供し合い、より良い未来を共に創る場。その中でIOWNを実際に体験いただくことで、「IOWNを使った未来」を具体的に想像してもらえるきっかけにしたいと考えています。

今回の展示は、「これまでにないIOWN展示をつくる」というのがコンセプトの一つでした。通常、IOWNは研究施設など専門性の高い場所で体験されることが多く、なかなか触れにくい存在です。

そこでQUINTBRIDGEでは、誰にでも分かる言葉と体験で構成し、日本で最も分かりやすいIOWN展示をめざしました。

例えば、1階の展示は、IOWN回線は使用していませんが、生成AIを活用して、関心のあるテーマや業種、社会課題を掛け合わせ、新しいビジネスアイデアを生み出す体験ができ、IOWNを知らない方にも分かりやすく、知っていただくためのきっかけの場になっています。

2階では、IOWNの通信技術そのものを体験できる設計になっていて、IOWNの通信品質の高さを実感してもらえます。

ー 体験して欲しいポイントは?

仲宗根さん IOWNのような先進技術は、社会に浸透するまでにどうしても時間がかかります。だからこそ、「こういう使い方ができる」と実際のユースケースとして提示することで、イメージを掴んでもらいやすくすることが、今回の展示の大きな目的です。

そこでぜひ体験していただきたいのが、IOWNの大きな特徴である“遅延のなさ”です。
距離を感じさせない、リアルタイムなやり取りができるということを実感できるように、 IOWN × tonariでは二つの体験シナリオを用意しました。

一つ目は時計の表示です。時計というのは、どこで見ても同じように進んでいくものですが、IOWNと通常のインターネットで同時に通信すると、インターネットの方はわずかに遅れて映像が届くことがあります。その違いを目で見ることで、IOWNの通信速度を実感できます。

もうひとつは「Web会議」の比較です。通常のインターネット経由でのWeb会議と、IOWNを通じて行うWeb会議の映像を比較すると、後者は口の動きと音声が少しずれていることに気づきます。




ー QUINTBRIDGEで展示することで、
どのようなことに期待していますか。

仲宗根さん とにかく、どんどん広げてほしい── それが私たちの率直な思いです。

「IOWN」という言葉自体は少しずつ知られるようになってきていますが、実際にどんなことができるのかまではまだ知られていないのが現状です。
だからこそ、展示を通して、まずは知ってもらい、「こんな使い方ができそう」「こういうことに応用できるかも」と、私たちがいないところでも自由に議論してもらえるようになればと考えています。

我々は技術を開発する立場ゆえに、どうしても技術視点になりがちです。

だからこそ、業界外や異なるバックグラウンドを持つ会員の皆さんから、「こんな活用ができるのでは?」「こういう社会課題に使えるのでは?」といった、私たちにない観点のアイデアをいただけることを楽しみにしています。

ー 今後の展望について、お聞かせください

仲宗根さん 今回の展示で体験できる技術は、単なる通信インフラではありません。IOWNは、「次世代のコミュニケーション基盤」として、ネットワークのみならず、サーバーやアプリケーション領域まで含めた包括的な技術革新をめざしています。

今後は、AIの活用がますます進む中で、AIを使うためのGPUを含めたコンピューティング資源をどう最適に活用するかがカギになります。IOWNのロードマップに基づいて、こうした新技術の導入やユースケースの提案を積極的に進め、チャレンジしていきたいです。

今回の展示を踏まえ、今後もQUINTBRIDGE内で新たな体験をしていただけるプランも進んでいます。

IOWNは形が見えにくいものですが、今回のような展示を通じて、「これが未来のコミュニケーションなんだ」と直感的に感じてもらう機会を創出していけたらと思います。

ー最後に、会員の皆さんへのメッセージをお願いします!

浦狩さん QUINTBRIDGEでは、IOWNだけでなく、会員の皆さんの実証実験や技術検証、ビジネス性の検証などもサポートしています。

今後も会員の皆さまと連携しながら、多くの実証実験がQUINTBRIDGE内で生まれる環境をつくり、会員同士が刺激し合える関係性をめざしていますので、ぜひお気軽にコミュニケーターにお声がけください。

ぜひQUINTBRIDGEで、IOWNを体験してください!

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