QUINTBRIDGE PITCH Shining Startup <第7回 生成AI特集>
  • プログラムレポート

QUINTBRIDGE PITCH Shining Startup <第7回 生成AI特集>

公開日:
2023.8.23

2023年7月19日 QUINTBRIDGEピッチプログラム
Shining startup For Social impact が開催されました。

第7回目のテーマは『生成AI特集』。
文章や画像を自動で作成する生成AI業界は、ChatGPTなど対話型AI等、近年ますます注目を集めています。2027年には1200億ドル以上の市場規模に成長すると予測されており、急速な拡大を背景に、国際的な規制や著作権に関わるルール等の設定や見直しが急がれています。

自己学習の向上、自然言語処理の精度向上、AIアートの発展にともない、倫理的な側面への注目も挙げられる生成AI。ディープフェイク技術の発展やAIによる音声合成の進化も重要なトピックです。

今回、現地参加は約100名、オンライン申し込みは約500名とShiningStartup史上、最大の参加人数で、ピッチの質疑応答も活発に行われました。関心の高さが伺える生成AI業界。
そんなピッチプログラムの様子をお届けします!


■AI Picasso株式会社
取締役 CMO 宮内 和貴 様

日本発の画像生成AIサービス「AIピカソ」「AI素材.com」を運営

日本発の画像生成AIサービス「AIピカソ」「AI素材.com」を運営
「AIピカソ」は、テキストや簡単な下絵から画像を生成できるAIお絵描きアプリです。昨年末には、いらすとや風のイラストを生成する「AIいらすとや」、直近では「AIアバター」をリリースし、各種SNS、メディアでも大きな話題となっています。「AI素材.com」はAIで生成した画像に特化した世界初の素材サイトです。用途に合う画像が検索で見つけられない場合でも、AIで生成することが可能です。
URL:https://www.aipicasso.app/

「AIピカソ」はAIで文章から画像を生成でき、アプリの無料総合ランキング1位を獲得したこともある注目のAI画像生成サービス。フリー素材を提供する「いらすとや」とのコラボも注目を集めています。また、AIが生成した素材の提供サイト「AI素材.com」は、欲しい素材をご自身で生成することが可能です。協業ポイントとしては、パッケージデザイン、イラスト表紙、AIピカソを活用したAI画像コンテストの他、既存のキャラクターを学習させて、一定のコンセプトのキャラクターを大量に生成することなど、エンジニアの力を使いながら、皆さまとうまく協業できるポイントを探っていきたいと語っていただきました。



■SELF株式会社
事業開発 兼 CFO 佐藤 史章 様

GPT+自動学習の次世代ボット「SELFBOT」

カスタマーサポートからサービスの情報案内まで、ユーザーのリテラシーを問わず、欲しい情報に辿り着ける次世代チャットボット。サイトURL、既存ドキュメント・FAQデータなど、あらゆる学習素材を有効に活用できます。導入〜運用に至るまで、最低限の手間で、高性能。GPT×SELFエンジンで、長期的なユーザーサポートへも拡張可能です。
URL:https://self.systems/

チャットボットの課題として、
・導入に至らない(設定が手間、運用・メンテナンスの手間)
・導入しても満足できていないケース(回答の精度が低い)
等があります。それを解決するのが「SELFBOT」。各企業が保有するドキュメントやURLを学習させ、即座に回答に導ける次世代のチャットボットです。

【顧客→「SELFBOT」→ChatGPT】
というハブのような役割で、会話や情報案内の精度を高めます。さらに、回答生成のソース元表示機能や選択肢提示機能でユーザーをサポート。クライアント管理画面をリリースし、運用の手間を削減。SELF社の強みである「ユーザー理解」で、会話の中からユーザー理解を深め、商品や情報をユーザごとに個々に届けることも可能。今後は、販売協業パートナーを募集し、さらにサポートを拡大予定です。

■株式会社Solafune
代表取締役 CEO 上地 練 様

衛星データを活用した地図・3D空間生成AI 

(動画公開なし)
Solafuneは、衛星データ解析・生成AI開発で業界をリードする企業です。 その技術力が認められ、世界的な生成AIであるStable Diffusionを開発するstability.aiともAI開発企業として連携しています。 今回は衛星データを活用した地図や3D空間の生成AIをご紹介します。
URL:https://solafune.com/

例えば、電力会社が土砂崩れの発見に活用したり、自治体がゴミスポットの発見に活用することができます。衛星データ活用は、「コスト高すぎる」「情報のアクセスが厳しい」という課題がありました。そこで、Solafuneは衛星データをAI開発。学習用データとして使用することを可能にしました。

「大規模モデルの開発・ファインチューニングのご依頼・ご相談もぜひ」と上地さんは語ります。衛星データは、2025年に2兆円の市場規模に成長すると予測されています。衛星に限らず、地理空間、電信柱、大規模モデルの開発等、ご気軽にご相談ください!

■株式会社デジタルレシピ
catchy works 事業責任者 藤本 拓海 様

ドラえもんを作る

(動画公開なし)
デジタルレシピは、「ドラえもんを作る」をモットーに生成AIを用いて安く・早く・高品質でAI開発を行う企業です。
リリース1年で累計7万ユーザーを突破したAIプロダクト「Catchy」を生み出した開発ノウハウを元に、自社開発のAIプロダクトを法人及び個人向けに提供しつつ、法人向けにGPTシリーズを含む生成AIの実装を総合的に支援するソリューションを提供しています。
URL:https://dxr.co.jp/

「日本のDXは時間がかかりすぎる」
DX推進が謳われる昨今、導入や実施までに手間や時間的ハードルが高いという課題があります。「開発期間は1年です」なんてことも多いのがDX化に取り組む企業の実態です。

そんな時、もしもドラえもんがいれば・・・
【問題直面→ひみつ道具(ドラえもん)→解決】ここまで30分!最短30秒で自社に最適化されたDXツールを作ることが可能です!
ドラえもんのような存在になりたい、デジタルレシピは生成AIを用いて素早くAI開発を行います。例えば、ファイルを入れるだけで手軽に最適化(エクセル、パワポ等)し、APIとして発行することも可能です。AIは特に、営業、マーケティング、CSに強いと言われています。そこでお困りの方にぜひお試しいただきたい、そんな熱いピッチを行っていただきました。

■株式会社グラファ―
事業開発責任者 宮脇 大 様

 企業経営における業務のAI変革により、企業のイノベーションと生産性を加速

グラファーは、「プロダクトの力で 行動を変え 社会を変える」をミッションに掲げ、社会が直面する課題の最前線で、企業・行政機関における業務のデジタル変革を手掛けるスタートアップ企業です。企業が安全に生成AIを活用できるプラットフォーム「Graffer AI Studio」や、デジタル行政プラットフォームを提供しています。
URL:https://graffer.jp/

例えば、chatGPTでは1件ずつ読み込みしないといけなかったExcelを、グラファーを使用すると1000件まとめてファイル読み込みし、データ生成が可能に。
「現状の業務プロセスのどこに生成AIを行かせるのか」という発想ではなく、「生成AIがある前提だとどういう業務プロセスが作れるのか」という発想がAIを取り入れるのに大切だと語る宮脇さん。

行政手続き等、多くの自治体にも導入してきた安全性と利便性で、コストカットだけでなく、売上を伸ばすためにもぜひ「Graffer AI Studio」を活用いただきたいと語っていただきました。


■ネットワーキングタイム
ShiningStartupは、イベント後に必ずネットワーキングタイムを設けています。輝くスタートアップ5社と大阪でつながれる機会が大変貴重だと、参加者の方からご好評いただいています。

未来へ向けて注目されるテクノロジーのトレンドとして、今後さらなる革新が期待される生成AI業界。AI生成技術は、ビジネスプロセスの革新や業務効率化を実現し、未来のイノベーションと生産性の向上に貢献しています。

次回は10月に「観光/レジャー」をテーマに開催予定です。
QUINTBRIDGEでは、ユーザーの皆様の「共創」のきっかけとなるようなイベントを多く開催しております。
現地ではもちろん、オンライン参加も可能なイベントもございますので下記イベントページをぜひご確認ください!

URL:https://www.quintbridge.jp/event/

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