【QUINTBRIDGE 1周年イベント第2弾】成果報告と次年度の取り組みについて
  • イベントレポート

【QUINTBRIDGE 1周年イベント第2弾】成果報告と次年度の取り組みについて

公開日:
2023.5.24

2023年3月24日、オープン1周年を迎えたQUINTBRIDGE。

4月25日には、各報道機関メディアや関西経済界やオープンイノベーション業界の共創のキーパーソンをお呼びして1年間の振り返りと次年度の取り組み内容について成果報告会を行いました。

改めてQUINTBRIDGEオープン当初の想い、そして1年の成果と2年目の取り組みについてお届けします。

1周年当日は、会員さまが主役の1周年イベントを行いました。
多様な会員さまや地方自治体、そして多くの企業にご参加いただき、140人・110社にご登壇いただきました。1年目の繋がり、そして2年目への期待に盛り上がったQUINTBRIDGE。

今回は、そんな1年目の成果と2年目の取り組みについての報告会です。

NTT西日本 イノベーション戦略室の村山が司会を務めます。


|来賓のご挨拶

来賓の近畿経済産業局長 伊吹 英明様、そして関西経済同友会 常任幹事 グローバル・ベンチャーエコシステム委員会 委員長 鈴木 善久様よりご祝辞ご挨拶を頂戴いたしました。

近畿経済産業局長 伊吹 英明様より、
「企業や経済にとって大切なのはイノベーションを起こすこと。NTT西さんは自社にいい技術を持っている大企業であるにもかかわらず関わらず共創し、他の企業や団体と共創してイノベーションを起こしていくことをいち早く推進していることは素晴らしい。」
というお言葉を頂戴いたしました。

関西経済同友会 常任幹事
グローバル・ベンチャーエコシステム委員会 委員長
鈴木 善久様より、
「オープンの式典にも招待いただきましたが、このように盛り上がりを見せて拡大していることは素晴らしい。QUINTBRIDGEは単なる場所の提供ではなく、スタートアップの横連携を生む場所であり、NTT西日本のリーダーシップと、担当者の情熱によりこの場が成立している。QUINTBRIDGEを起点に関西での横連携をさらに広めていただきたい。」
というお言葉を頂戴いたしました。


|1年の振り返り

NTT西日本 代表取締役社長/社長執行役員 森林正彰が成果報告を行います。
QUINTBRIDGEのTシャツを着用し、”QUINTBRIDGEスタイル”で登場です!

まずは1年の振り返りとともに、QUINTBRIDGEでの共創の成果を報告しました。

2022年3月24日、まだコロナ禍冷めやらぬ時期にオープン。
ウェルビーイングな未来社会の実現に向けて、QUINTBRIDGEを運営してきました。


|Self as We

運営理念として掲げる「Self as We」には、
「I(わたし)」個人ではなく、
「We(わたしたち)」を主語によりよい未来を共創する場所にしたい、
そんな想いを込めています。

現在、法人会員は670組織、企業・スタートアップ・大学・自治体など多様な会員が集うイノベーション施設へと成長。
法人会員の68%がスタートアップ企業、共創して新たなビジネスを生み出すことを目的とした多様な企業・地方自治体や団体が集まっています。

個人会員は10,270人。30〜40代を中心に、15〜81歳まで幅広くご参加いただいています。


|共創が生まれる場所作り

QUINTBRIDGEでは共創パートナーを大切にしています。
スタートアップ企業の課題である資金集めや認証実証実験の場を、NTT西日本や連携パートナーが持つアセットを提供することにより、アイデアの実現に向けてスピード感を持って検証・取り組むことが可能です。

今後は海外にもどんどん輪を広げていきたいと考えています。

この1年間で384回のイベント・プログラム、延べ利用者数7.2万人に参加いただきました。
その内の約6割が会員さま主催・共催によるもの。
まさに会員と共に運営する「Self as We」が体現されている施設となりました。


|関西エリアの活性化への取り組み

関西市場の活性化と次世代を応援する取り組みにも、力を入れています。

次世代を担う関西の学生起業家の活躍の場の提供や、IOWN(NTTが推進している次世代コミュニケーション基盤の構想)を活用した
・サントリー1万人の第九
・未来のお笑イブ!!
等のイベントをQUINTBRIDGEにて開催しました。


|2年目の取り組み

共創の種を蒔き、芽がではじめた1年目。
2年目はその芽を育て、さらに加速させたいと考えています。

・『未来共創プログラム Future-Build』
短期集中(6ヶ月)で未来の事業を共創する本プログラムでは、101社の応募、10社採択、そして現在2社が事業化検証フェーズに進んでいます。

・『全く新しい学ぶプログラム UP↑UP↑up up Program』
学び部門の新しいプログラムをスタートします。『I LAB.』『WE LAB.』に分けて、事業や個人のフェーズに合わせ、会員が主役となりビジネス共創に繋がる学びを得られるプログラムです。

また、「シャイニングスタートアップ」「ビジネスマッチアップ」
1年目に引き続き、上記もさらに加速して促進します。

2023年6月1日には、『Global & Technology day』に向けて、グローバルやテクノロジーとの連携も強めていきます。

さらに、スタートアップ企業等へのファイナンシャルサポートにも力を入れて参ります。


「NTT西日本の注力領域でのビジネス創出に資する企業等へ直接投資をするなど、サポートしていきたい。大企業だからといって判断や実施、決定が遅いとならぬようクイックに対応して参ります。」
と森林は語ります。


|パネルディスカッション

最後にQUINTBRIDGEを活用いただいている会員さまとパネルディスカッションを行いました。

NTT西日本 イノベーション戦略室 及部がモデレーターを務めます。

今回は、自治体・大企業・スタートアップ等と多様な会員さまにご登壇いただきました。

|大阪府 スマートシティ戦略部 粟井 美里様
「大阪府、府内43市町村、企業、大学、シビックテックなどで2020年8月に設立した公民連携プラットフォームである「大阪スマートシティパートナーズフォーラム(OSPF)」を推進するなかで、普段出会えないような方との出会いがありました。2025年大阪・関西万博に向けても、地域課題解決に資するスマートシティのプロジェクトやイベント企画運営等を進め、QUINTBRIDGEの連携パートナーとしても共創活動を推進することができました。」

|フクシマガリレイ株式会社 営業戦略室 原山 朋久様
「業務用の冷蔵庫やスーパーマーケット等の冷凍冷蔵ショーケースなどを作っている会社として、食やフードテックを通して社会課題にコミットし、より良い未来を創造する共創をさせていただきたく活用させていただいています。」

|株式会社iDevice 代表取締役 木戸 悠人様
「あらゆる顔にフィット・変形する人工呼吸器マスクを展開し、医療従事者の声を聞きながら現場の課題を解決する医療機器の開発を行っています。スタートアップで、ビジネス経験も浅い中、ゼミ等に参加し多くのことを学ばせていただいています。」

|一般遮断社団法人FCAJ 理事 仙石 太郎様
「FCAJ(Future Center Alliance Japan)は、オープンイノベーションの場を通じて新産業の創造や新しい社会・経済システムを構想する”プルーラルセクター”です。イノベーションのあり方を追求するアプローチとして、QUINTBRIDGEは”成功している”といえると思います。「社会で起きている問題」、「個々が持っている知識」、それをどうやって組み合わせていくのか。「主体性」が失われた企業人を活性化するという課題に対しても追求している施設です。」

◆『QUINTBRIDGEで生まれたこととは?』

|大阪府 粟井様
「人との繋がりです。企業と自治体の連携はハードルが高いと感じられがち。QUINTBRIDGEで多様なイベントを開催し、府内43市町村の職員や会員企業・団体の皆様がリアルで参加し、直接会話していただくことで、その連携のハードルを少しでも下げることができました。実際に共創が生まれても、時には生まれなくても得られるものが多かった。スタートアップや企業が登壇するピッチや発表会なども開催すると、登壇者の熱い思いが伝わり、企業と自治体が連携することで、社会課題の解決の取組に繋がるんだという発見があります。」

|フクシマガリレイ 原山様
「いつ来ても何かしらイベントがあって、ふらっと来た時に「実は今からこんなことします」と案内してくれます。直接事業とは関係ない方との出会いも、社会では繋がっている。そんな学びや発見がありました。特に自身、そして会社に影響を与えたのは「新しいことへ挑戦すること」「イノベーションを起こすんだ」という想いが生まれたこと。間違いなくQUINTBRIDGEの影響です。2年目も主体性をもって参加していきたいです。」

|株式会社iDevice 木戸様
「人との出会いです。スタートアップは支援いただかないと進まないところがありますが、そこを繋げていただいたり、何をしていいかわからないという課題に対して "学べる機会があった″ ことが大きかったです。特に山崎ゼミに参加し、1期と2期もメンバーやメンターと繋がっていて、壁打ちや仲間作りの場としても良かったです。
スタートアップとしてお金がない中で質の高いプログラムを提供いただいたり、2階にある3Dプリンターで模型を無料で使えることも本当に有難いです。」

◆『QUINTBRIDGEの特異点とは?』『他のイノベーション施設との違いは?』

|FCAJ 仙石様
「今年の3月にFCAJが開発した“イノベーションの場の調査”を行いました。その結果、場の提供サービスと利用者のニーズ、経営課題との連携、社外接点、企業としてのイノベーション事業をどう位置づけるのか・・・等のデザインにおいて、QUINTBRIDGEはすべてのファクターにおいて高いスコアが記録されました。
大きな特異点は場がイノベーションを引っ張る、『場が戦略に従うのではなく、場がイノベーションを生む』というところです。
2年目の加速に大事なのは、関心(Interest)の見える化。『放っておいても関心あるものは勉強する』といいますが、お互いの関心の見える化が進めば、知を与える側と知を獲得したい側を繋げることができ、コミュニティが広がると思います。」


QUINTBRIDGEを愛用いただいている皆さまの貴重な意見を胸に、2年目も会員さまと共にイノベーション、共創をさらに加速していきたいと考えています。

新たなプロジェクトのお知らせは、下記URLよりチェックしてください!
URL:https://www.quintbridge.jp/program/

みなさまのご参加、お待ちしております。

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